育毛の方法


《 育毛の方法、禿を治す方法 》

はじめに
 文字数が少ないと思われるかもしれないが、ポイントはこれだけである。

<育毛の方法 その1>
毛母細胞の栄養を改善する
 ・たいていの人に不足している栄養素は、ミネラルではマグネシウムと亜鉛である。これらは全身の
  細胞においてエネルギーを作り出し、それを利用するために欠かせないミネラルである。
 ・マグネシウムについては、塩化マグネシウムの溶液を作り、洗髪する15~20分ほど前に、その溶
  液を頭皮に振りかける。これは、海で仕事をする人に禿が少ない理由とメカニズムを利用する方法
  である。
 ・そして、多くの人で不足がちになビタミンは、ビタミンB1とビタミンB2である。これらも、全身
  の細胞においてエネルギーを作りだすために必須のビタミンである。
 ・また、ナイアシンはエネルギーを作り出すときに必須のB群の一つであり、血行を良くするために
  も有効である。
 ・その他、年齢とともに不足してくる物質はタウリンである。
 ・これらの栄養素を、サプリメントで摂取することである。食物からでは満足する量は得られない。

<育毛の方法 その2>
頭皮の血行を良くする
 ・トウガラシ中の辛味成分であるカプサイシンがよく効くと言われる。カプサイシンは七味などの
  調味料から摂れば良い。
 ・ビタミンEも、血行を良くするために必要である。
 ・他には、市販の育毛剤を頭皮に振りかける、頭皮をマッサージするなどが一般的である。
 ・なお、アルコール類は育毛にとって害になるようなので、飲み過ぎないこと。
 ・血行を悪くするものは、タバコ、ストレス、睡眠不足、運動不足などである。

<育毛の方法 その3>
頭皮を健康に保つ
 ・皮脂や、皮脂の酸化物や、細菌類が育毛の妨げになるとされており、頭皮は毎日洗い、清潔に保つ
  ことが大切である。
 ・全身の健康を保つことも重要であり、肥満や痩せ過ぎや病気は髪の毛にとっても大敵である。
 ・髪の毛を失う原因は単純ではなく、多くの原因が絡み合い、人によって、あるいは個人でも時期に
  よってその原因が異なっていることもある。総合的にいろいろと注意を払うことが大切である。

<育毛の方法 その4>
抗男性ホルモン薬を局所的に作用させる。(男性の男性型脱毛症の場合)
 ・抗男性ホルモン薬の中で、効果が高く、一般的に手に入りやすいのは酢酸シプロテロン(シプロテ
  ロン酢酸エステル)であろう。これは例えば海外製の製剤や、海外製のピル(ダイアン35など)
  の主剤として使われている。
 ・この酢酸シプロテロンは日本では承認されていないので、日本の育毛剤には決して配合されない。
  飲んでも全身に散らばって薄まるだけであり、あくまでも局所的に作用させるのがよい。具体的な
  方法はいろいろな制約があってここには書けないので、読者のほうで工夫してみてください。

<育毛の方法 その5>
体内の女性ホルモン量を相対的に増やす。(男性の男性型脱毛症の場合)
◇ 牛乳を飲む。
  ・牛乳の中に多量の女性ホルモンが含まれることは、日本では伏せられている傾向があって、知ら
   ない人が多い。これらの性ホルモン類はステロイド系の化合物であって、容易に細胞膜を透過し
   てDNAに働きかける。
  ・頭髪にとっては男性ホルモンと女性ホルモンの量的なバランスが重要であることが多く、女性ホ
   ルモンが増えれば相対的に男性ホルモンが減ったことになる。
  ・ただし、全身の健康を考えた場合、牛乳を多く飲むことはデメリットが多いため、飲み過ぎない
   ことが大切である。

◇ 大豆製品を食べる。
  ・大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモン(エストロジェン)様の作用を有する。したがって、
   上記の牛乳と同じ効果が出る。なお、後述のトウガラシを一緒に摂取するのが効果的であるとの
   データが出ている。


<関連リンク>
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2014年1月作成  2024年1月最終更新   stnv基礎医学研究室・清水隆文