記憶力を高める方法

~ 《 記憶するコツ 》 と 《 記憶力そのものを高める方法 》 ~


記憶するコツ》
 下記のことの実践によって、「記憶力が高まった」と実感できるはずである。
 記憶力は短期間には向上しないが、記憶する方法を改善することによって、あたかも記憶力が
 向上したと実感できるはずである。


<記憶力を高める方法 その1>
エピソード記憶を使う
 自分が一度体験したことは、一番強く記憶に残るような仕組みになっている。
 実際に自分の目で見たかのごとく、頭の中で情景を描きながら視覚化して実体験する。
   例1)円周率
     産医師  異国に向こう  産後厄無く   産婦御社に   虫散々闇に鳴く
      3.1 4   1 5 9 2 6 5    3 5 8 9 7 9   3 2 3 8 4 6 2  6 4 3 3 8 3 2 7 9
     御礼には  早よ行くな  人むくみ救急  皆語一つなし
      5 0 2 8   8 4 1 9 7   1 6 9 3 9 9   3 7 5 1 0
   例2)栄養学ならば、食べ物が口に入ってから排泄されるまでを、例えば自分が食べ物
      になって実体験をする。噛み砕かれ、唾液と混ぜられ、食道を下って噴門をくぐり・・・・


<記憶力を高める方法 その2>
エピソードとして体験しているときに、
いちいち驚いたり感動したりする
 「へぇ~ そうだったんだ(ノ゜⊿゜)ノびっくり!! 」 という具合に。
 強い感情を伴った体験はすぐに記憶され、簡単には忘れないようになっている。
 「あれは忘れもしない○○○の時のことだった・・・」となる。


<記憶力を高める方法 その3>
エピソードとして体験しているときには、
五感をフル活用する(音、匂い、味、感触など)
 覚えようとしているものの音、匂い、味、感触などを連想しながら覚える。
 記憶しようとしている本体の特徴をさらに具体化することになり、記憶されやすくなる。


<記憶力を高める方法 その4>
体験したことを一つずつ
既存の長期記憶と結びつけていく
 既に知っている事柄との関連性を見出し、既に知っている事柄との関連で覚える。
 「あー、これはあれにそっくりだなぁ・・。」などと思ってみる。
 あるいは、一見、無意味に思えるものでも、何かと関連づけたり意味づけをしたりする。


<記憶力を高める方法 その5>
学習で体験したことを
人に話してみる
 人に話すことで、記憶の整理ができ、また自分が話した内容は忘れにくい。


<記憶力を高める方法 その6>
興味を持つ (注意を傾ける)
 興味を持つと記憶のゲートが開く。
 注意を傾けないものは記憶しないようになっている。
 (余分なことにエネルギーを使わないようになっている。)
 色々考えながら、楽しみながら実体験する。


<記憶力を高める方法 その7>
体験したことをノートに整理してみる
 得た知識を系統的に整理したり組織化したりすることで、脳内の記憶も生理されて仕舞われる。
 できれば絵(視覚的なイメージ)で描いてみる。
 周辺情報をも調べて、記憶に絵符を付ける。


<記憶力を高める方法 その8>
脳に血液、酸素を満たしておく
・軽い運動の後では脳への血流が増えており、記憶能力や作業能力が向上することが、幾多の
 実験で確認されている。従って、学習の合間に適度に運動することは有効である。
 (逆に、満腹時には血液が消化器官の方に多く流れていくので脳の働きは鈍くなり、場合によ
 っては眠くなる。試験の前などには食事を抜くことも有効である。空腹で頭が冴えるのである。)


<記憶力を高める方法 その9>
よく睡眠をとり、不要なストレスを受けない
(睡眠時に記憶が定着する)

 睡眠中に記憶が整理されて、必要なものは大脳皮質に長期記憶として固定される。
 覚えたものを忘れたくないのなら、しっかりと寝ることである。
 そして、心身の健康状態は常に良好にしておく。
 イヤなことなど、忘れたいことがあるのならば、徹夜でもして寝ないことである。



《記憶力そのものを高める方法》

<記憶力を高める方法 その10>
記憶する行為をなるべく多く、なるべく長期間にわたって続ける
・記憶する行為を繰り返すほど記憶力は向上する。
・1~2週間前の記憶は海馬で処理中であると言われており、少なくとも海馬は記憶に関係している
 ことは確からしく、使うことでサイズが大きくなるといわれている。


<記憶力を高める方法 その11>
ワーキングメモリ容量を増やすためには、
 多くの問題を解く、解決する

・「記憶」と言われるものの中で、短期的な記憶であってワーキングメモリあるいは作動記憶と呼ば
 れるものがあるが、これはコンピューターで言えばRAMに相当するものであり、大きいほうがコン
 ピューターの動作を速めることができる。
・ワーキングメモリ容量を増やすためには、少し複雑目の試験問題を解いたり、何らかの課題の解
 決策を考えたり、小説などの文章を作ったりするのが効果的である。これらの作業は答えを出す
 までにそれなりの作業時間を要するために効果が高い。


<記憶力を高める方法 その12>
必要な栄養素は欠かさない
・空腹が良いと言えども、寝ている間には神経系の構築や修復が行われるわけであり、その時に
 必要な栄養素が無いのでは困る。栄養素のバランスのとれた良質な食事を心がけることである。
 (ただし、上述のように満腹時には脳の働きは低下するため、あくまで休む時間帯の話である。)
・DHAなどのω3系統脂肪酸が神経細胞の健康維持に必要だとされている。
・ミネラルの一つであるマグネシウムが記憶力や学習能力を向上させることが確認されている。


<最後に・・・>
神経細胞を萎縮させない
・生体のあらゆる部分は、使われないと「廃用性萎縮」する。これは、限られたエネルギーを有効に
 使うための自然の摂理である。使われる神経回路は増強され、使われない神経回路や細胞
 消滅する。

<関連リンク>
 記憶とは  頭を良くする方法  ストレスとは  老化を遅らせる方法

 栄養  必須脂肪酸  糖質(炭水化物)  タンパク質  アミノ酸
 脂溶性ビタミン 水溶性ビタミン  ミネラルの話

2012年6月作成  2023年12月最終更新   stnv基礎医学研究室・清水隆文