疾患-予防医学のカテゴリー

人体のメカニズム

「こまめに水分補給を!」が熱中症を増やしている

現代では「こまめに水分補給をしましょう」と言われて実行するため、体は水分排泄能力を高めている。それは即ち、保水能力を低下させていることになる。過半数の人は水分補給のために「水」または「お茶」を選んでいるため、塩分(電解質(ミネラル))不足によって低張性脱水が起こりやすくなっている。
疾患-予防医学

眠らない街が現代病を連れてきた

「そのようなことが病気の原因だったのか…」というものの筆頭が、睡眠不足や概日リズムの乱れである。深い眠りである徐波睡眠によって、ヘルパーT細胞のうちのTh1の産生が促進され、逆に、深い眠りにつけない場合はTh2の産生が促され、アレルギーや自己免疫疾患の原因となる。
五感

発症率100%の白内障を防ぐ方法

白内障の発生率は、ほぼ100%であるが、何とか防ぎたいところである。40歳代、50歳代から徐々に進行していると捉え、手遅れにならないようにしたい。予防法として、5つの方法を紹介するとともに、カロテノイドによる白内障の予防機序についても紹介する。
疾患-予防医学

ヘバーデン結節やブシャール結節を防ぐ方法

昔は高齢者の病気であったものが、近年では、特に都市部において中年期からの発症事例が増えている。使い過ぎでもなく、女性ホルモンの減少でもなく、ファストフードに代表される高カロリーかつ不自然な食生活、それに起因する腸内細菌叢の異常、日光を避けすぎることによるビタミンD不足、などが軟骨細胞の死滅を促進している。
人体のメカニズム

マグネシウム不足で高血圧になるメカニズム

マグネシウムが不足すると、血圧を下げる種々のメカニズムが働かなくなる。マグネシウムがそのままの比率で含まれている粗塩を用いれば「塩」による血圧上昇は起こらないが、マグネシウムを取り除いた精製塩を用いると「塩」による血圧上昇が起こる。
人体のメカニズム

高血圧であることが伝わっていないから高血圧

血圧が高まった時に、その血圧が高いことを検出するセンサーが大動脈弓や頸動脈洞にあるが、そのセンサーは圧受容器であり、原理的には伸展受容器である。そのため、動脈硬化の場合は血圧が高くなっても伸展受容器が進展し難くなるため、血圧上昇にブレーキが掛からなくなる。
運動-健康

高血圧症の解消に運動が有効である理由

跳ね上がった血圧は運動によって低下する仕組みになっている。高血圧症の人で運動習慣が無い場合、動脈圧受容器反射や脳脊髄液の環流による降圧機構が衰えている可能性があるため、頭部に上下動が加わるような運動、即ち、縄跳びやジョギングが有効となる。
人体のメカニズム

腰椎の回旋限界角度は非常に小さいことに注意しましょう

腰椎(L1~L5)の合計回転可能角度およそ15度である。これを無理に超えようとすると、椎骨の背側にある椎弓を骨折させ、腰椎分離症を患うことになる。 昔の日本人は腰を痛めないように、太くて頑丈な帯と伸縮性の無い着物によって、腰椎の過回旋を防いでいた。
栄養-栄養素

健全な若者でも別途補給しなければタウリン不足になる

タウリンは体内でも作られるが、充分量は作れない。健全な若者でも、人によって血漿タウリン濃度には2倍以上の開きがあり、しかも加齢によって血漿中タウリン濃度は勢いよく低下していく。別途補給しなければ、身の周りで目にする殆どの不具合や疾患がタウリン不足によっても起こってしまう結果となる。
人体のメカニズム

生活の偏りが白血球の比率を変えて病気を呼ぶ

休んで寛ぎ過ぎるとリンパ球が過剰になり、頑張り過ぎると好中球などの顆粒球が過剰になり、過労が続くとマクロファージが過剰になる。何事もバランス(比率)が大切なのであり、闘う(目の前の困難を克服しようとする)ことや、適度に疲れることも大切なのである。
人体のメカニズム

日常生活から振動を無くしてはいけない

35~45Hzあたりの振動は、体内の各種の細胞(間葉系幹細胞、骨芽細胞、骨細胞、脂肪細胞、破骨細胞、筋細胞、ニューロンなど)に直接的に効果を及ぼし、創傷治癒を早めたり、関節軟骨の修復を速めたり、アルツハイマー型認知症を改善させたりなど、多くの効果を示す。
栄養-栄養素

リスクを回避しながら断食(ファスティング)を行う方法

健康を維持しながら、または健康度を高めながら断食を行うには注意するべき点が幾つかある。ここでは、2~3日間の断食を行う場合に補給しなければならない各種の栄養素や機能性成分の種類と、それらを補給する意味を紹介する。
天然物質-植物成分

膝の痛みや変形性膝関節症に有効なファイトケミカル

膝の痛み、変形性関節症は、軟骨細胞のオートファジー機能が低下しており、アポトーシスが亢進している。そのため、軟骨細胞のオートファジー機能を高めるファイトケミカルであるクルクミン、ヒドロキシチロソール、レスベラトロールなどが有効である。
疾患-予防医学

マイクロプラスチックやナノプラスチックの脅威

食べ物にも、空気中にも、化粧品にも、どこにでも高濃度に存在するようになった微粒子のマイクロプラスチックやナノプラスチックは、複数の経路にて血中に入り、各組織に到達し、様々な健康被害を巻き起こしている。
疾患-予防医学

リンの過剰摂取も生活習慣病の大きな原因である

リンは人体にとって必須元素であるが、食品売り場にて売られている大抵の飲食物には、必ずと言ってよいほどリン酸塩の食品添加物が加えられている。それを普通に食するだけでリンの過剰摂取となり、骨密度の低下や骨粗しょう症、軟組織における異所石灰化、動脈硬化および心血管疾患、腎機能低下や腎不全などを患うことになる。
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