2024-02

生命-進化

細胞にとって二酸化炭素は極めて大切

ヒトの細胞を培養する場合、培養器の二酸化炭素濃度は5%程度の高濃度に設定される。その濃度は私たちの細胞の原型が出来上がった頃の地球の大気中の二酸化炭素濃度に相当する。その後も二酸化炭素濃度が低下していったため、多細胞になって内部の二酸化炭素を逃がさないようにした。
心理-精神

攻撃性が高まる仕組み

攻撃性が高まるのは、挑発を受けたとき、特定のものへの愛情が深まった時、絶対に守らなければならない対象があるときなどである。高まったテストステロンは脳内でエストラジオールへと変換されて攻撃性を高める。オキシトシンには両面性があり、愛するもの以外を排除するように働くことがある。
天然物質-植物成分

海外で注目を浴びる緑茶の圧倒的な抗ウイルス作用

緑茶に多く含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)は、緑茶を飲んだ時に気道粘膜にも高濃度に配備され、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなどの感染を強く阻止すると共に、ヒトパピローマウイルス、C型肝炎ウイルスなどの他のウイルスに対しても、その増殖を強く抑制する。
天然物質-植物成分

アピゲニンは全身の老化だけでなくUV-Bによる皮膚老化をも抑制する

CD38という酵素は加齢と共に増加し、細胞内のNADを分解して老化を進める。ホウレンソウやパセリに多く含まれているアピゲニンはCD38を阻害することによって抗老化作用を示すほか、UV-Bによる皮膚老化をも抑制する。
熱-光-電磁波

ビタミンDを皮膚で作らせるには波長の短いUVが必須である

皮膚でビタミンDを生合成させるために必要な紫外線の波長は270~290nmであり、これはUV-BからUV-Cに属する短い波長の紫外線であるため大気の層で吸収されやすく、太陽高度が低くなる冬場や正午から離れた時間帯ではビタミンDの生合成は出来なくなる。
栄養-栄養素

私たちにとって必須ミネラルとは海水中の全ての元素である

時代と共に、ヒトにとっての必須元素の数が増やされてきた。特に超微量ミネラルが必須か否かの判定は技術的に非常に難しいが、今後において必須ミネラルが更に追加される可能性は高く、海水に含まれる全ての元素が必須元素であると捉えるのが正解であろう。
がん-癌

大腸がんを防ぐための基本的な心構え

大腸がんの最大原因は、不適切な食事による腸内細菌叢の悪化である。これを防ぐには、食欲に負けないようにし、出来る限り、祖先が食べてきたような未加工・未精製の食材を選び、それと共に自然界の多くの細菌種を取り込むような生活を続けることである。
人体のメカニズム

ミトコンドリアの品質管理はあなたが休んでいるときに進む

ミトコンドリアの品質管理は、体のエネルギー需要が少ない時を見計らって行われる。その時にミトコンドリアは太短くなり、損傷した部分を片側に移動させ、2分裂を行った後に損傷部分を含んだ側のミトコンドリアを分解処分する。残った側のミトコンドリアは損傷部分を含まない健全なミトコンドリアであり、成長して元通りのサイズになる。
人体のメカニズム

完全に絶食した場合の血中における主要成分の濃度変化

完全に絶食した場合、血液中の濃度が大幅に高まっていくのはグルカゴン、遊離脂肪酸、β-ヒドロキシ酪酸、尿素窒素、尿酸などであり、逆に、濃度が低下していくのはビタミンB1、C、B6、葉酸などである。
生命-進化

自然界がもたらすファスティングの様子

雪に覆われる北国のニホンザルは、冬場は半ば強制的にファスティング(断食)期間になってしまう。ただ、類人猿はビタミンCをはじめとした何種類かの栄養素を補給し続ける必要があるため、雪山で木の芽や樹皮を食べ、川に行って魚や水棲昆虫を捕ってタンパク質源としている。
脳-能力

マインドフルネス瞑想は心身のパフォーマンスを高める

マインドフルネスなどの瞑想は、目的とする行動を指令するニューロンの活動を邪魔しないように、邪念を生み出しているデフォルトモードネットワークの活動を抑え、目的達成のための集中モードを作る訓練の一つだと言える。
人体のメカニズム

息を吐いているときに血管が拡張して血流量増加

心身が最もリラックスした状態を作ろうと思うならば、8秒かけてゆっくりと息を吐き、2秒かけて速やかに息を吸うことを、何回か繰り返すことである。そうすれば、全体として副交感神経優位へと傾くことになり、血管拡張、心拍数減少、血圧低下、過剰ストレスが緩和されることになる。
天然物質-植物成分

ニンニクの抗がん成分は摺り潰し後に油中にて少々加熱で生成

ニンニクから抗がん成分を多く得るには、すり潰してから数分間待つことによってアリインをアリシンへと変換させ、その後に、フライパンに油をたっぷりと入れて比較的低温にて、ごく短時間加熱することである。