栄養-栄養素のカテゴリー

栄養-栄養素

その食事に何が足りないのかを何時も考えるようにしよう

子どもたちの食事において、美味しそうなものを何気なく食べさせていたのでは、不足したり過剰になったりする栄養成分が何種類もあり、それによって現代の子どもたちに各種の健康トラブルを発生させている。表面的には判りにくいことも多いが、実態をよく把握して食育に更なる力を入れるべきであろう。
栄養-栄養素

健全な若者でも別途補給しなければタウリン不足になる

タウリンは体内でも作られるが、充分量は作れない。健全な若者でも、人によって血漿タウリン濃度には2倍以上の開きがあり、しかも加齢によって血漿中タウリン濃度は勢いよく低下していく。別途補給しなければ、身の周りで目にする殆どの不具合や疾患がタウリン不足によっても起こってしまう結果となる。
栄養-栄養素

リスクを回避しながら断食(ファスティング)を行う方法

健康を維持しながら、または健康度を高めながら断食を行うには注意するべき点が幾つかある。ここでは、2~3日間の断食を行う場合に補給しなければならない各種の栄養素や機能性成分の種類と、それらを補給する意味を紹介する。
人体のメカニズム

必須脂肪酸の摂取比率は理想的になっていますか?

必須脂肪酸が必須になった理由は、Δ12-脂肪酸デサチュラーゼとΔ15-脂肪酸デサチュラーゼを失ったからである。特に後者は、リノール酸をα-リノレン酸へと変換する役割を担っているものであり、これの欠損によって容易にリノール酸過多に陥り、その場合はアレルギーや炎症が抑えられなくなる。
栄養-栄養素

時と場合によってMCTオイルの摂取が功を奏する

ココナッツオイルから炭素数8のカプリル酸と炭素数10のカプリン酸だけを採り出して精製したものがMCTオイルである。長鎖脂肪酸の場合のような何段階にもわたる複雑な吸収過程を経ることなく血中に入るため、緊急時の早急なエネルギー確保に好都合である。また、ケトン体濃度を高める効果が高く、アルツハイマー型認知症の症状改善にも有効である。
栄養-栄養素

亜鉛を摂取したつもりでも現場まで届いていない

摂取した亜鉛が吸収されて血中に入ったとしても、それが細胞内に入るためには細胞膜上に存在している亜鉛トランスポーターが働かなければ目的が達せられない。亜鉛トランスポーターの働きはケルセチンやEGCGなどのファイトケミカルによって促進されるため、亜鉛含有量の多い肉を食べても亜鉛の細胞内濃度は高まらない。
栄養-栄養素

冷えた玄米ご飯のメリットは絶大である

ご飯に含まれるデンプンは、冷えると難消化性デンプン、即ちレジスタントスターチとなって、そのまま大腸まで届くようになり、有用な腸内細菌のエサとなる。冷えた玄米ご飯の場合は、米の果皮や種皮の食物繊維が加わるため、相乗効果が発揮される。
栄養-栄養素

ビタミンCの補給を忘れてはならない

人類は、約6300万年前にGULO(L-グロノラクトンオキシダーゼ)の活性を失ったため、体外からのビタミンCの摂取が必須となった。その代わり、ビタミンC の不足を補うために、抗酸化能については尿酸を処理する酵素(尿酸オキシダーゼ)の遺伝子変異によって酵素活性を低下させ、尿酸濃度を高めて対処するようになった。
栄養-栄養素

学校給食に牛乳が出されるのは子ども達の為ではない

牛乳を多く飲むことの健康リスクは言わずとも知られていることであるが、学校給食において牛乳を飲むことが事実上強制されているのは、農林水産省が先導する牛乳の需要拡大施策による結果であり、子どもたちのことを考えた結果ではない。
栄養-栄養素

私たちにとって必須ミネラルとは海水中の全ての元素である

時代と共に、ヒトにとっての必須元素の数が増やされてきた。特に超微量ミネラルが必須か否かの判定は技術的に非常に難しいが、今後において必須ミネラルが更に追加される可能性は高く、海水に含まれる全ての元素が必須元素であると捉えるのが正解であろう。
人体のメカニズム

完全に絶食した場合の血中における主要成分の濃度変化

完全に絶食した場合、血液中の濃度が大幅に高まっていくのはグルカゴン、遊離脂肪酸、β-ヒドロキシ酪酸、尿素窒素、尿酸などであり、逆に、濃度が低下していくのはビタミンB1、C、B6、葉酸などである。
生命-進化

自然界がもたらすファスティングの様子

雪に覆われる北国のニホンザルは、冬場は半ば強制的にファスティング(断食)期間になってしまう。ただ、類人猿はビタミンCをはじめとした何種類かの栄養素を補給し続ける必要があるため、雪山で木の芽や樹皮を食べ、川に行って魚や水棲昆虫を捕ってタンパク質源としている。
栄養-栄養素

祖先は巨大な貝塚が出来るほど多量の貝を食べていた

貝類を食べることの最大の恩恵は、亜鉛とタウリンをたっぷりと補給できることである。私たちの祖先は、巨大な貝塚が出来るほど多くの貝を食べてきたが、現代人はあまり食べなくなったため、亜鉛やタウリンは、サプリメントにて補給することが必要である。
栄養-栄養素

野菜は虫に喰われたときに有効成分を増量する

野菜は、虫に喰われたときに有効成分を増量する。そのため、虫に喰われた野菜を食べるほうが、抗がん作用などの生理的効果を多く得ることができる。野菜が作る有効成分は、昆虫やカビなどの他の生物を避けるためのものである。
栄養-栄養素

普通に食べているだけではMg欠乏症になる可能性が高い

日本において平均的な食事をしていると、間違いなくマグネシウム不足に陥る。主な原因は、マグネシウムが取り除かれた食塩の使用や、カルシウム摂取推奨による相対的なマグネシウム不足である。健康維持のためには、マグネシウムを追加摂取する必要がある。
stnv基礎医学研究室をフォローする