休息-睡眠のカテゴリー

休息-睡眠

睡眠時の最も無難な体位は左側臥位

左側臥位のメリットは次のようである。心機能が正常である場合、静脈環流量が増加することによって心拍数が最も低くなる。胃への入り口(噴門)や出口(幽門)が上になるため、胃の内容物が逆流したり、早期に腸管に送られたりすることを防げる。妊婦さんの場合、胎児による大静脈の圧迫から逃れることができる。
休息-睡眠

就寝時刻は何時にするのが最適なのか

寝床に入る時刻は午後10時45分~11時が最適である。即ち、健康な人であっても、何らかの疾患を抱えている人であっても、上記の時刻に寝床に入る場合に、死亡率が最も低くなる。一方、起床の時刻は、午前6時30分~6時50分が最適である。
休息-睡眠

脳は夜間に工事が行われる

深い睡眠であるノンレム睡眠はもちろん重要であるが、浅い眠りであるレム睡眠も決して欠かすことのできない重要な睡眠段階である。成人では一般に、7時間の間に4回のレム睡眠の時間が訪れるが、この時間帯に新たな神経回路を担う強固なシナプスが完成し、固定化される。
休息-睡眠

ショートスリーパーが特異的に持っている遺伝子型

真のショートスリーパーであることの指標として使えるのはADRB1-A187Vである。しかし、この変異を持つ人の割合は、およそ10万人に4人(2.5万人に1人)であり、自分が真のショートスリーパーである確率はゼロに近いため、無理をして睡眠不足にならないように注意したいところである。
休息-睡眠

死亡率が最も低くなる睡眠時間

睡眠時間は、短過ぎても長すぎても不健康になり、死亡率が高まる。年齢が進むほど必要な睡眠時間は短くなるが、成人の場合では、死亡率が最も低くなるのは7時間睡眠である。65歳以上でもその傾向は大きく変わらないが、90歳代や100歳代の場合は、短時間睡眠による弊害は少なくなり、長時間睡眠の弊害が強く現れるようになる。
人体のメカニズム

リンパ心臓を持たないヒトは寝るときも動き回る必要あり

人類の祖先が両生類や爬虫類の頃は、「リンパ心臓」が備わっていた可能性あり。しかし今では「リンパ心臓」の代わりを骨格筋が担当するようになった。そのため、体を動かしていればリンパ液が環流するが、止まっていればリンパ液の流れが停滞する。寝ている時も動き回る子どもは正常、かつ健康である。大人も、寝ている時にも積極的に動き回るのが良い。
人体のメカニズム

ミトコンドリアの品質管理はあなたが休んでいるときに進む

ミトコンドリアの品質管理は、体のエネルギー需要が少ない時を見計らって行われる。その時にミトコンドリアは太短くなり、損傷した部分を片側に移動させ、2分裂を行った後に損傷部分を含んだ側のミトコンドリアを分解処分する。残った側のミトコンドリアは損傷部分を含まない健全なミトコンドリアであり、成長して元通りのサイズになる。
休息-睡眠

睡眠導入だけではないメラトニンの多彩な健康効果

メラトニンならではの貴重な作用は、乳がん、卵巣がん、子宮がん、前立腺がんなど、特に性ホルモン性のがんを強く抑制することである。他には、言うまでもなく、睡眠導入、概日リズム調節、フリーラジカル消去、抗炎症、免疫調節などの作用を示すことである。
脳-能力

心身疲労の根本原因であるDMNを休めてあげましょう

休んだはずなのに何故か疲れている…という場合、脳内のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の疲労が続いていることが原因である。これを解消するためには、内省的・自省的な思考を止め、何かワクワクすることに夢中になることが最善の方法である。
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