人体のメカニズム

熱ショックタンパク質「Hsp70」を誘導してみよう

熱ストレスは、熱ショックタンパク質(HSP)の発現を促す。それによって異常/変性タンパク質が減り、それらの凝集が防がれる。その結果、各種の慢性疾患(神経変性疾患や心血管疾患など)が防がれたり、老化による筋萎縮が遅くなったり、長寿が促進されたりする。
天然物質-植物成分

ロスマリン酸は白内障における水晶体の透明性を回復させる

白内障の手術時に摘出された、白濁した水晶体を用い、その水晶体を含む懸濁液に被験物質を加え、透明化する程度が調べられた。その結果、ロスマリン酸(Rosmarinic Acid)に、特に強力な透明性回復作用が見られた。ロスマリン酸を多く含むのはシソ科の植物であるため、それらを摂取することが有効である。
天然物質-植物成分

体内においてAGEsの生成を阻害する物質群

体内においてAGEsの生成を阻害する物質群があり、その作用機序は主に、活性カルボニル化合物の捕捉、フリーラジカルの除去、金属イオンのキレート化、タンパク質糖化部位の保護、血糖値の低下などである。その物質群とは、ポリフェノール、多糖類、テルペノイド、ビタミン、その他、などである。
抗老化-アンチエイジング

体内におけるAGEs生成の最大原因は単純糖質の多い飲料

最も毒性の強いAGEsの元になる糖として、最も危ないのが〝果糖〟である。果糖は、2糖類であるショ糖(砂糖)の構成要素であり、「果糖ぶどう糖液糖」と称される甘味料には相当な量の果糖が含まれているため、そのようなものを避けることが、健康を維持するために重要である。
抗老化-アンチエイジング

食べ物に含まれる終末糖化産物(AGEs)も危険だから避けよう!

AGEsには外因性(食餌由来)のものと、内因性のものがあり、それらは体内にて加算されることになり、AGEsによる健康被害が加速することになる。具体的には、殆どの生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、慢性腎不全、心臓病、アルツハイマー病、がん)、ウイルス感染症の激化、不妊症、白内障、筋機能低下、早期老化などをもたらすことになる。
栄養-栄養素

GABAを含む植物を食べないと食欲を抑え難くなる

経口摂取したGABAは、神経伝達に影響が及ばないように、血液脳関門を通過しない仕組みになっている。しかし、脳に少しの影響が及ぶのは、GABAが存在していると、内臓感覚神経や延髄の活性化が更に促され、早期に満腹感や食欲の減退が生じるというメカニズムが存在しているからである。
運動-パフォーマンス

ホエイなのかカゼインなのかソイなのか?

現在の日本で普及しているプロテイン製剤は、ホエイ、カゼイン、ソイの3種類である。穏やかに長時間にわたってアミノ酸濃度を高めるために、全期種類をミックスしている製品も増えてきている。本来、例えばホエイとカゼインは牛乳中で0.7%と2.6%というふうに低濃度にて混じっているのが本来の姿であるため、例えばホエイだけを高用量にするのは危険だと言える。
栄養-栄養素

老化を促進させないためのプロテインの摂取方法

過剰なプロテイン摂取の最大の弊害は、老化の促進である。不足もまた老化を促進させるため、摂取量を上手く調節する必要がある。プロテイン摂取の基本・その1は、筋肉が破壊された分+αのみを補給する。その2は、エネルギー源として使われないようにする。その3は、 朝には必ず補給することである。
天然物質-植物成分

ギシギシも薬効成分の宝庫

ギシギシに多く含まれるアントラキノン類、フラボノイド類、ポリフェノール類の組み合わせによる相乗作用として、抗真菌、抗がん、抗酸化、抗炎症、胃腸粘膜保護、血管保護、抗高血圧、抗動脈硬化、緩下(主にアントラキノン類による)、利尿、ミトコンドリア保護、ネクローシス抑制、ニューロン保護、収斂(ポリフェノールによる)などが見られる。
天然物質-植物成分

ハハコグサ(母子草)は肥満や痛風も抑制する

ハハコグサには、近年において抗肥満作用や、抗痛風作用が確認されている。他には、強い抗炎症作用や抗酸化作用を示し、漢方薬として、扁桃炎、気管支炎、閉塞性肺疾患、喘息、腎炎、関節リウマチ、高血圧の治療などにも使用されてきた。乾燥・粉砕し、日常的に摂取したい植物の一つである。
天然物質-植物成分

ハコベ(コハコベ)もまた万能薬であった

コハコベには、アピゲニンの各種配糖体が多く含まれると共に、各種芳香族カルボン酸の配糖体も含まれ、その他にも種々のアルカロイド、サポニン、タンニン、テルペノイド、フェノール化合物の存在が確認されている。その結果、抗炎症、抗酸化、抗菌、抗真菌、抗肥満、抗糖尿病、抗不安、鎮痛、鎮痒、止血など、多くの疾患を改善させるための基本的かつ幅広い薬理活性を示す。
天然物質-植物成分

ぺんぺん草(ナズナ)は白内障も予防する

ナズナに新たに発見された効能として、水晶体の濁り低減、酸化ストレスの抑制、水晶体上皮細胞のアポトーシスの抑制があり、これは白内障を予防するための画期液な方法になる。その他、近年に発見されたナズナの効能として、抗がん作用、抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用、肝保護作用などもある。
天然物質-植物成分

ケルセチンは松葉からも摂れる

ケルセチンまたはケルセチン配糖体は、普通なら捨てられてしまう運命にある松葉にも多く含まれている。また、松葉ならではのα-ピネンが含まれている。ケルセチンの万能とも言える健康効果は言うまでもないが、α-ピネンはリラクゼーション、ストレス軽減、記憶力などの脳力の向上、血行促進などをもたらしてくれるため、松葉は捨てずに乾燥粉末にして摂取したいところである。
栄養-栄養素

ケイ素を摂りたければスギナを利用すればよい

スギナには、極めて多くのケイ素が含まれている。人体におけるケイ素の役割は、結合組織におけるコラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)の生合成や、骨芽細胞への分化促進に関与している。その他、消化管におけるアルミニウムの吸収抑制や、腎臓におけるアルミニウム排泄に関わっている。
天然物質-植物成分

フキノトウの苦味成分「ペタシン」の抗がん作用

ペタシンは、特にフキノトウに多く含まれている苦味成分である。ペタシンには、細胞レベル、及び動物実験において、様々ながんに対する、強力な抗がん作用が確認されている。その他、フキノトウは昔から生薬として用いられており、その効能に加えて抗がん作用をも得られることになる。
栄養-栄養素

タケノコが5月病を防いでいた

タケノコの大きな特徴は、アミノ酸のチロシンの含有量が非常に高いことである。チロシンを摂取することによって、フェニルアラニン不足による抑うつ状態が解消され、集中力が高まり、エネルギーレベルや活力の低下が解消され、メラニン生合成不足による白髪の増加が解消される。