天然物質-植物成分

紅葉の紅はモミジの防御物質であり土壌微生物へのプレゼントでもある

カエデの葉が赤く染まっているとき、その赤色の主成分はアントシアニンと総称されるもののうちの、シアニジン-3-グルコシド(クリサンテミン)である。秋になると、葉緑素や多くの細胞内小器官が分解され、幹へと回収される。しかしアントシアニンは、液胞内に在ることや、分解回収に多くのエネルギーが要るため分解せず、そのまま落葉によって地面に落とし、土壌微生物の餌になるようプレゼントされる。
がん-癌

本来は悪性腫瘍(がん)で死ぬことは滅多に無い

現代では「高齢化によって、がんの罹患率も高まる」とか、「日本人の4人に1人はがんで亡くなる」などと脅かされているが、少なくとも1950~1960年代では、「亡くなった人を解剖してみると16~19%の人にがんが見られるが、それはがんが有っても共存していたのであって、そのがんが直接的な死因になった例は少ない」ということである。
がん-癌

どのような生活をすると癌(がん)になるのかは一目瞭然

図において、色の濃い国ほど、発がん率が高いことを示している。特に目立つのは、北米、ヨーロッパ、日本、オーストラリアやニュージーランドである。何はともあれ、私たちは欧米の真似をするのではなく、欧米にあこがれるのでもなく、発がんが少ない国の生き方を真似る必要がある。それは、明治よりも前の日本の姿に戻ることでもある。
人体のメカニズム

使われなくなった遺伝子は封印(不活化)されていく

使われない遺伝子は、幾つかの方法によって、容易に使えない形に変化させられる(封印される)。そのうち、主な方法は〝DNAのメチル化〟と〝ヒストン修飾〟の2つである。封印される遺伝子が増えることは機能低下に繋がりかねないため、必要以上に封印させない工夫が必要である。その方法は、様々な遺伝子を使い続けることである。
人体のメカニズム

遺伝子は持っていることよりもスイッチのON/OFFが問題

重力が在り、地磁気や大気などで守られている地球上の生物も、無重力状態である宇宙ステーションに置かれると、それなりに頑張って適応しようと、遺伝子のスイッチが切り替わる。私たちヒトの適応力も、多くの人が想像している以上に高い。遺伝子を持っていることよりも、後天的な発現変化が重要なのである。
がん-癌

がんの促進も抑制も細胞の指示次第【マイクロRNAを用いた遠隔指示】

がん(癌)に罹るのは、細胞の遺伝子が壊れたからではない。また、がん抑制遺伝子が壊れたからでもなく、変異が積み重なったからでもない。発がんは、苦しめられた部位の細胞と、その周囲に位置する細胞とのコミュニケーションの結果として起こる。発がん後の進退は、がん幹細胞、その周辺の細胞、更には全身の殆どの細胞によるコミュニケーションの結果によって左右される。
人体のメカニズム

細胞のコミュニケーション手段はこんなに沢山

細胞たちは、非常に多くの手段を用いて相互にコミュニケーションを取っている。従って、体の調子が良くないときは、何よりもまず細胞たちの声を聞くことを最優先しなければならない。或いは「リスクとベネフィット」という西洋医学でよく使われる考え方は禁物なのであり、全身の全ての細胞が心地良いと感じる環境を作ることによってはじめて、特定臓器に生じた病気も軽快に向かうことになるわけである。
人体のメカニズム

細胞は暴行を受けたことを近隣の細胞に知らせる

最も驚くべき細胞の能力は、自らが放射線を浴びなくても、近隣の細胞が浴びれば、自らも染色体異常、DNA損傷、突然変異などを誘発することである。即ち、襲ってくるかもしれない苦境を乗り越えるために、今以上の能力発揮を期待して変身を試みるのである。もちろん、その変身は、人間が「がん細胞」と呼ぶレベルにまでエスカレートすることもある。
熱-光-電場-磁場

地球の磁場はそろそろ反転に向かってもおかしくない時期である

地球の磁場が完全に反転するまでは、地球全体の磁場が弱まることになるため、磁場によって防がれていた太陽風や、他の天体の超新星爆発などによって放射された宇宙線が、地上に多く到達するようになる。地球の磁場が弱まっている段階では、地球の大気にも影響が出る。例えば、オゾン層の破壊、雲の発生量の増加、大気の剥ぎ取り、などが懸念されている。
熱-光-電場-磁場

人類の生活に大きな影響を与える太陽磁場の成因

太陽のプラズマ中でプロトンが豊富な部分や電子が豊富な部分が生じると、その部分は電荷を持つことになり、それが動くことによって周囲に磁場を発生させる。太陽の磁場は、地球のように単純なN極とS極という構造ではなく、細かで複雑な多磁極構造を取っている。
熱-光-電場-磁場

太陽の活動は高まり続けるため地球はやがて灼熱地獄になる

現在の太陽は、138億年前に起きたというビッグバンから96億年後に誕生し、そこから既に46億年が経過している。〝陽子-陽子連鎖反応〟の原料であるプロトン(水素の原子核)は、今から約50億年後には枯渇すると考えられており、太陽は終末期を迎えることになる。それまでに太陽のエネルギー放射は増し続けることになり、地球は約8億~10億年後には灼熱地獄と化す。
熱-光-電場-磁場

ヒトは他の多くの動物と同様に地磁気を感受するシステムを持っている

ヒトに対して地磁気と同等の強度で方向が変化する人工的な磁気刺激を与えたところ、磁力線が斜め下向きの場合に、その方角変化が認識され、脳波にも変化が現れた。ヒトが地磁気を感受する部位として可能性が高いとされているのは、三叉神経脳幹核と前庭核である。なんとなく調子が悪い場合、乱れた磁場が原因である可能性が高い。
熱-光-電場-磁場

青色光を浴びると太り難い体になる

青色光は白色脂肪細胞に備わっているオプシン3やオプシン4を介して貯蔵脂肪の分解を促したり白色脂肪細胞の褐色化を促したりする。また、白色光は褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞に備わっているオプシン3を介して脂肪酸やブドウ糖の取り込みを促進し、ミトコンドリアはそれらが持つエネルギーを熱として放散する。
熱-光-電場-磁場

傷の修復の仕上げにはOpn3が受容する青色光が必要である

皮膚に生じた傷を出来るだけ早く治すには太陽光を当てるのが最も良い。何故なら、太古から陸上動物が行ってきた方法であり、治癒を進めるための基本条件になっているからである。科学的な理屈をつけるのならば、太陽光には、創傷治癒 を全体的に促進させる遠赤外線、近赤外線、赤色光、そして治癒の最終段階を促進させる青色光が多量に含まれているからである。
人体のメカニズム

頭部にて検出できるバイオフォトンは脳活動に応じて変化する

脳内で放出されたバイオフォトンは、頭の外から計測することが可能である。そのバイオフォトンの強度は、体の活動状態によって変動する。脳内から頭の外までは種々の膜や頭蓋骨や頭皮があるが、バイオフォトンはそれらを透過して頭の外にまで達することになる。逆に、頭に当たった光は、脳に到達するまでに減衰してバイオフォトンのレベルの弱い光になり、ニューロンの活動に影響を与える可能性は大いにある。
人体のメカニズム

細胞はバイオフォトンをも使ってコミュニケーションを取っている

ヒトを含めた生物の体からは、その生物が生きている限りは、常に微弱な光が放射されている。肉眼で見えるほどの強度の光は〝波〟としての性質が強いが、微弱な光、特に光電子増倍管という特殊な装置でしか検出できない光は〝粒子〟の性質が強くなり、それは〝光子(フォトン;photon)〟として検出される。そして、生物から放射される光子は〝バイオフォトン(biophoton)〟と呼ばれている。
栄養-栄養素

玄米ご飯または白米ご飯だけで生きられるか?

多種類の機能性成分を含んだ米のご飯について、今回は、栄養的な側面から眺めてみた。今の時代、米の価格も高くなったこともあり、多量のご飯に少量の副菜という組み合わせは少なくなったと思われるが、米の栄養素の特徴を知っておくことは、副菜を選ぶときの注意点になる。