天然物質-植物成分のカテゴリー

天然物質-植物成分

肥満を防ぐためのファイトケミカル

抗肥満作用を示すファイトケミカルの作用機序としては、食欲の抑制、炭水化物と脂質の吸収減少、脂質代謝の調節、熱発生の促進、脂肪生成の阻害、肥満誘発性炎症の抑制、腸内細菌叢の調節、を挙げることが出来る。該当するファイトケミカルの具体例は、本文中および図中に示したものである。
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霊芝の効能に関する最新のレポート

霊芝の歴史は古く、中国では後漢の時代(25~220)にまとめられた『神農本草経』では「上品」に分類され、延命の霊薬(不老不死の薬)として珍重されてきた。不溶性繊維も含め、霊芝の全ての恩恵を受けようと思うのなら、全体を粉にして、そのまま飲食するのが最も効果的である。
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1グラム5千円以上する天然冬虫夏草の効能は…

名前の由来は、冬の間に虫に寄生して菌糸を伸ばし、夏には草のようなキノコを形成するため。狭義の冬虫夏草はシネンシス・トウチュウカソウであるが、宿主であるオオコウモリガ(の幼虫)はチベットにしかいない。しかし、同じように昆虫(含、幼虫)に寄生する糸状菌の種類は数百種類程度が確認されており、その全ての〝昆虫と糸状菌の複合体〟を、日本では広義の冬虫夏草として扱うこともある。
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蝉の抜け殻を見つけたら食べてしまおう

蝉の抜け殻は、生薬にもなっているほど、様々な効能を発揮する。即ち、解熱・鎮痛、抗炎症、抗アレルギー、止痒、鎮痙、腸内細菌叢の改善、整腸、免疫力増強、血糖値上昇抑制、血中脂質上昇抑制、抗肥満、腎機能改善、抗酸化、抗がん、保湿、抗菌、抗老化などである。
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慢性的な酷い疲労を解消するためのファイトケミカル

慢性的な酷い疲労を解消するためのファイトケミカルのお勧めは、ケルセチン、レスベラトロール、ウルソール酸、没食子酸である。なお、これに加えて一般的に言われる次のような物質(ビタミンB群(B1,B2,B6)、ビタミンC、コエンザイムQ10、クエン酸、イミダゾールジペプチド、タウリン、BCAA、アスパラギン酸、マグネシウム、鉄 など)を摂取すると良い。
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森林浴でα-ピネンを吸えば病気知らず

特に、スギ、ヒノキ、マツなどの常緑針葉樹林にて森林浴をすると、α-ピネンを主要な成分とするフィトンチッドを吸うことになる。α-ピネンを吸うと、ストレスが大いに軽減され、心血管系疾患、虚血性脳疾患、がん、統合失調症などの精神科の病気などが防がれたり、それらが治癒に向かったりする。
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ギシギシの根のエキスは優れた発毛促進効果を示す

ギシギシ根エキスは、ヒト皮膚乳頭細胞やヒトケラチノサイトの増殖促進について、ミノキシジルと同等の効果を示した。また、毛周期に対する影響が調べられた結果、ギシギシ根エキスは、成長期を延長させ(毛を作り出している期間を延長させ)、休止期を短縮した。
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レスベラトロールはイタドリの根から採られている

レスベラトロールは、赤ブドウや赤ワインに含まれる成分としてのイメージが強いが、実際にはイタドリの根に非常に多く含まれている。従って、イタドリの根を掘り起こし、それを乾燥粉末にするなり、アルコール抽出して利用すれば、安価かつ他成分との相乗効果を得ることができる。
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ロスマリン酸は白内障における水晶体の透明性を回復させる

白内障の手術時に摘出された、白濁した水晶体を用い、その水晶体を含む懸濁液に被験物質を加え、透明化する程度が調べられた。その結果、ロスマリン酸(Rosmarinic Acid)に、特に強力な透明性回復作用が見られた。ロスマリン酸を多く含むのはシソ科の植物であるため、それらを摂取することが有効である。
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体内においてAGEsの生成を阻害する物質群

体内においてAGEsの生成を阻害する物質群があり、その作用機序は主に、活性カルボニル化合物の捕捉、フリーラジカルの除去、金属イオンのキレート化、タンパク質糖化部位の保護、血糖値の低下などである。その物質群とは、ポリフェノール、多糖類、テルペノイド、ビタミン、その他、などである。
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ギシギシも薬効成分の宝庫

ギシギシに多く含まれるアントラキノン類、フラボノイド類、ポリフェノール類の組み合わせによる相乗作用として、抗真菌、抗がん、抗酸化、抗炎症、胃腸粘膜保護、血管保護、抗高血圧、抗動脈硬化、緩下(主にアントラキノン類による)、利尿、ミトコンドリア保護、ネクローシス抑制、ニューロン保護、収斂(ポリフェノールによる)などが見られる。
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ハハコグサ(母子草)は肥満や痛風も抑制する

ハハコグサには、近年において抗肥満作用や、抗痛風作用が確認されている。他には、強い抗炎症作用や抗酸化作用を示し、漢方薬として、扁桃炎、気管支炎、閉塞性肺疾患、喘息、腎炎、関節リウマチ、高血圧の治療などにも使用されてきた。乾燥・粉砕し、日常的に摂取したい植物の一つである。
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ハコベ(コハコベ)もまた万能薬であった

コハコベには、アピゲニンの各種配糖体が多く含まれると共に、各種芳香族カルボン酸の配糖体も含まれ、その他にも種々のアルカロイド、サポニン、タンニン、テルペノイド、フェノール化合物の存在が確認されている。その結果、抗炎症、抗酸化、抗菌、抗真菌、抗肥満、抗糖尿病、抗不安、鎮痛、鎮痒、止血など、多くの疾患を改善させるための基本的かつ幅広い薬理活性を示す。
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ぺんぺん草(ナズナ)は白内障も予防する

ナズナに新たに発見された効能として、水晶体の濁り低減、酸化ストレスの抑制、水晶体上皮細胞のアポトーシスの抑制があり、これは白内障を予防するための画期液な方法になる。その他、近年に発見されたナズナの効能として、抗がん作用、抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用、肝保護作用などもある。
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ケルセチンは松葉からも摂れる

ケルセチンまたはケルセチン配糖体は、普通なら捨てられてしまう運命にある松葉にも多く含まれている。また、松葉ならではのα-ピネンが含まれている。ケルセチンの万能とも言える健康効果は言うまでもないが、α-ピネンはリラクゼーション、ストレス軽減、記憶力などの脳力の向上、血行促進などをもたらしてくれるため、松葉は捨てずに乾燥粉末にして摂取したいところである。
栄養-栄養素

ケイ素を摂りたければスギナを利用すればよい

スギナには、極めて多くのケイ素が含まれている。人体におけるケイ素の役割は、結合組織におけるコラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)の生合成や、骨芽細胞への分化促進に関与している。その他、消化管におけるアルミニウムの吸収抑制や、腎臓におけるアルミニウム排泄に関わっている。
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フキノトウの苦味成分「ペタシン」の抗がん作用

ペタシンは、特にフキノトウに多く含まれている苦味成分である。ペタシンには、細胞レベル、及び動物実験において、様々ながんに対する、強力な抗がん作用が確認されている。その他、フキノトウは昔から生薬として用いられており、その効能に加えて抗がん作用をも得られることになる。