栄養-栄養素のカテゴリー

栄養-栄養素

足りているビタミンと不足しているビタミンの全貌

特に不足を気にしなけらばならないのは、充足率を青文字で示したビタミンであり、ビタミンAは推奨量の56%に相当する量しか摂れていない。同様に、ビタミンDは59%、ビタミンB2は76%、ビタミンB6は81%、ビタミンCは81%しか摂れていないことになる。
栄養-栄養素

ミネラルで特に不足を気にしなければならないのはCa, Mg, Kの3種類、次にはFe, Znの2種類

特に不足を気にしなけらばならないのは、充足率を青文字で示したミネラルであり、カルシウム(Ca)では推奨量の59%に相当する量しか摂れていない。同様に、マグネシウム(Mg)では67%、カリウム(K)では73%しか摂れていないことになる。次に、場合によって不足する可能性のあるのは次の2つだけだと考えて結構である。1つは鉄(Fe)であり、平均的な充足率は93%、2つ目は亜鉛(Zn)であり、平均的な充足率は96%である。
人体のメカニズム

体内で必要な水素(H2)は食物繊維から腸内細菌が作ってくれる

体内における水素の供給源は、腸内細菌である。平均的には、腸内細菌の約7割が水素を産生を可能にするヒドロゲナーゼという酵素を持っている。主な細菌は、フィルミクテス門に属するブラウティア属や、バクテロイデス門のバクテロイデス属であり、それらは嫌気性細菌である。これらの細菌を増やすには、大腸まで未分解のまま届く難消化性の食物繊維を食べる必要がある。
人体のメカニズム

乳糖不耐症?「症」とはいったい何事だ!!

「症」は、病気の性質や状態を指す語である。しかし、乳糖を分解できないのは病気ではない。逆に、離乳期を過ぎたのに乳糖を分解できることのほうが、病気なのである。成人になっても問題無く牛乳が飲める場合、それは遺伝子変異の結果であり、ラクターゼ活性持続症と呼ばれる。(「症」の文字を使いたくない場合はラクターゼ持続性と呼ばれる)
栄養-栄養素

ひまわりの種を食べる理由

ひまわりの種子の栄養的な最大のメリットは、比較的摂り難いビタミンEを多く摂れることである。その他の特徴としては、ビオチンや銅の含有量が多いことである。ただ、MLBの選手にとっては、気分を落ち着かせたり、集中力を高めたりすることにメリットがあるようである。
栄養-栄養素

カルニチンは場合によっては不足し脂質代謝に影響する

カルニチンは、特に草食動物の肉に多く含まれるが、植物には極微量にしか含まれていない。そのため、植物食を繰り返している人はカルニチン不足に陥る。また、特に運動後には尿中への排泄量が増えるため、摂取量を増やす必要がある。或いは、体内におけるビタミンC、鉄、ビタミンB6、ナイアシンが不足することによって生合成量が低下するため、そのような場合も摂取量を増やす必要がある。
栄養-栄養素

GABAを含む植物を食べないと食欲を抑え難くなる

経口摂取したGABAは、神経伝達に影響が及ばないように、血液脳関門を通過しない仕組みになっている。しかし、脳に少しの影響が及ぶのは、GABAが存在していると、内臓感覚神経や延髄の活性化が更に促され、早期に満腹感や食欲の減退が生じるというメカニズムが存在しているからである。
運動-パフォーマンス

ホエイなのかカゼインなのかソイなのか?

現在の日本で普及しているプロテイン製剤は、ホエイ、カゼイン、ソイの3種類である。穏やかに長時間にわたってアミノ酸濃度を高めるために、全期種類をミックスしている製品も増えてきている。本来、例えばホエイとカゼインは牛乳中で0.7%と2.6%というふうに低濃度にて混じっているのが本来の姿であるため、例えばホエイだけを高用量にするのは危険だと言える。
栄養-栄養素

老化を促進させないためのプロテインの摂取方法

過剰なプロテイン摂取の最大の弊害は、老化の促進である。不足もまた老化を促進させるため、摂取量を上手く調節する必要がある。プロテイン摂取の基本・その1は、筋肉が破壊された分+αのみを補給する。その2は、エネルギー源として使われないようにする。その3は、 朝には必ず補給することである。
栄養-栄養素

ケイ素を摂りたければスギナを利用すればよい

スギナには、極めて多くのケイ素が含まれている。人体におけるケイ素の役割は、結合組織におけるコラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)の生合成や、骨芽細胞への分化促進に関与している。その他、消化管におけるアルミニウムの吸収抑制や、腎臓におけるアルミニウム排泄に関わっている。
栄養-栄養素

タケノコが5月病を防いでいた

タケノコの大きな特徴は、アミノ酸のチロシンの含有量が非常に高いことである。チロシンを摂取することによって、フェニルアラニン不足による抑うつ状態が解消され、集中力が高まり、エネルギーレベルや活力の低下が解消され、メラニン生合成不足による白髪の増加が解消される。
栄養-栄養素

鉄剤や鉄サプリの利用は不足が確認されたときだけ

血漿中にもフェリチンが微量に存在するため、その濃度を測定することによって、体内における貯蔵鉄の存在量が推定される。鉄不足は50歳未満の女性の45~50%に見られる。しかし、鉄不足でない人が、鉄剤や鉄サプリメント(または、鉄入りマルチミネラル)を常用すると、容易に鉄過剰症を生じる。
栄養-栄養素

海水中の微量ミネラルを届けてくれるのは海藻である

海藻は、見た目は植物のように見えるが、分類上は植物ではなく〝藻類〟である。そして、植物とは多くの異なった仕組みで生きており、微量ミネラルを体内に濃縮させることが大きな特徴である。そのため、日頃の食餌に少量の海藻を加えるだけで、必須微量ミネラルを補給することが可能になる。
栄養-栄養素

必ず入れたい10種類の食材

食事に必ず入れたい食材のベスト10を挙げた。本来、私たちが食事をする目的は、5割が自分のため、5割が腸内細菌のためである。今回選んだ食材の頭文字を順に並べると「子ヤギには深き価値」ということになったので、活用いただければと思うところである。
栄養-栄養素

エビの殻にはアスタキサンチンも多い

エビは、自分でアスタキサンチンを作り出せないため、アスタキサンチンを持っている藻類を食べて、光が最も当たりやすい殻にそれを蓄積させ、活性酸素種から身を守っている。同じようにヒトは、自分でアスタキサンチンを作り出せないため、アスタキサンチンを持っているエビを殻ごと食べて、活性酸素種から身を守る。
栄養-栄養素

エビの殻を食べるとどうなる?

エビの殻の主成分であるキチンは、一昔前まではヒトには消化できないとされていたため、今も食物繊維に分類されている。しかしヒトは、キチンを分解する酵素である活性型キチナーゼを2種類持っている。一つは、酸性哺乳類キチナーゼであり、もう一つはキトトリオシダーゼである。
栄養-栄養素

近頃の鶏はどこまで献身的なのだ

卵白に含まれるオボムコイドは、少なくともヒトのトリプシンは阻害しない(誤情報が氾濫している)。また、オボムコイドは、熱に対しても、消化酵素に対しても耐性を持っており、加熱調理した卵でもアレルゲンになる。そのため、オボムコイドを産生しない鶏が、ゲノム編集によって作成されている。