栄養-栄養素 小麦中の貯蔵タンパク質・グリアジンに反応を示す日本人が増えてきている 健康上の問題が生じる可能性の有るのは、グルテンというよりも、グリアジンである。グリアジンには複数の種類があって、α-グリアジン、β-グリアジン、γ-グリアジンがセリアック病の主原因になっており、ω-グリアジン(特にω-5グリアジン)が小麦アレルギーの一因になっている。 2024.10.19 2024.10.20 栄養-栄養素
栄養-栄養素 「糖質を摂る」というのは単に砂糖やブドウ糖を摂ることではない 糖質には非常に多くの種類があり、様々な生理作用を示すものがある。天然の食物には、それらが豊富に含まれているため、ヒトは古来、恩恵を受けてきた。しかし精製技術が進歩し、精製したデンプン、高純度のショ糖、ブドウ糖、果糖、人工甘味料などを用いるようになった。その結果として、いわゆる生活習慣病が増加することになった。 2024.10.11 2024.10.12 栄養-栄養素
栄養-栄養素 ビタミンDの現実 ~重要ポイントの整理~ ビタミンDについて、全体像および重要ポイントを整理した。ビタミンDのことを知らなかったり、特に気にしなくても生きていけるとは思うが、大変不幸な目にあうこともある。例えば、数年前では新型コロナウイルス感染症が重症化したり、それをこじらせて死亡してしまったりする原因の一つとして、ビタミンD不足があった。 2024.10.02 栄養-栄養素
栄養-栄養素 痩せるためにファスティングを行う場合の注意点と戦略 痩せるためにファスティングを行う場合の注意点は、① 体脂肪貯蔵機能(エネルギー備蓄機能)を高めないこと、② 血中脂肪酸濃度を高めないこと、③ 筋肉量を減らさないこと、④ 基礎代謝量を減らさないこと、⑤ 腸内細菌叢を単純化させないこと、の5つである。これらをまとめて一言で言うならば〝太りやすい体に変化させてしまわないこと〟になる。 2024.08.28 栄養-栄養素
栄養-栄養素 ビタミンEのうちトコトリエノールは優れた抗がん作用を示す ビタミンEは、4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノールの総称である。このうち、トコトリエノールには抗がん作用など、非常に優れた効能が多く確認される。トコトリエノールは、ごく限られた植物に微量に存在するのみであり、お勧めは、玄米食と、小麦胚芽を摂取することである。 2024.08.21 栄養-栄養素がん-癌
栄養-栄養素 糖尿病はマグネシウム補給で予防および治療ができる マグネシウムが不足した場合、膵臓β細胞では充分のATPが産生できなくなり、結果としてインスリン分泌不足が生じる。肝臓では、インスリン抵抗性が生じたり、糖濃度が正しく検出できなかったり、高血糖になった時にグリコーゲンへの変換ができなかったり、糖新生にブレーキが掛からなくなったりする。 2024.08.12 栄養-栄養素疾患-予防医学
栄養-栄養素 スイカを1/7食べればシトルリン800mgが摂れる アルギニンを補うことは有効であるが、アルギナーゼによって5~8割が分解されてしまう。しかし、シトルリンは分解されずに末梢組織に到達し、末梢組織中のアルギニン濃度を高めることが出来る。特に、循環器系に問題を抱えている場合や、スポーツ選手などでは効果が著しい。 2024.08.03 栄養-栄養素
栄養-栄養素 その食事に何が足りないのかを何時も考えるようにしよう 子どもたちの食事において、美味しそうなものを何気なく食べさせていたのでは、不足したり過剰になったりする栄養成分が何種類もあり、それによって現代の子どもたちに各種の健康トラブルを発生させている。表面的には判りにくいことも多いが、実態をよく把握して食育に更なる力を入れるべきであろう。 2024.06.12 2024.07.02 栄養-栄養素子育て
栄養-栄養素 健全な若者でも別途補給しなければタウリン不足になる タウリンは体内でも作られるが、充分量は作れない。健全な若者でも、人によって血漿タウリン濃度には2倍以上の開きがあり、しかも加齢によって血漿中タウリン濃度は勢いよく低下していく。別途補給しなければ、身の周りで目にする殆どの不具合や疾患がタウリン不足によっても起こってしまう結果となる。 2024.05.27 2024.07.02 栄養-栄養素疾患-予防医学
栄養-栄養素 リスクを回避しながら断食(ファスティング)を行う方法 健康を維持しながら、または健康度を高めながら断食を行うには注意するべき点が幾つかある。ここでは、2~3日間の断食を行う場合に補給しなければならない各種の栄養素や機能性成分の種類と、それらを補給する意味を紹介する。 2024.05.18 2024.07.02 栄養-栄養素疾患-予防医学
人体のメカニズム 必須脂肪酸の摂取比率は理想的になっていますか? 必須脂肪酸が必須になった理由は、Δ12-脂肪酸デサチュラーゼとΔ15-脂肪酸デサチュラーゼを失ったからである。特に後者は、リノール酸をα-リノレン酸へと変換する役割を担っているものであり、これの欠損によって容易にリノール酸過多に陥り、その場合はアレルギーや炎症が抑えられなくなる。 2024.05.03 2024.07.02 人体のメカニズム栄養-栄養素
栄養-栄養素 時と場合によってMCTオイルの摂取が功を奏する ココナッツオイルから炭素数8のカプリル酸と炭素数10のカプリン酸だけを採り出して精製したものがMCTオイルである。長鎖脂肪酸の場合のような何段階にもわたる複雑な吸収過程を経ることなく血中に入るため、緊急時の早急なエネルギー確保に好都合である。また、ケトン体濃度を高める効果が高く、アルツハイマー型認知症の症状改善にも有効である。 2024.04.26 栄養-栄養素
栄養-栄養素 亜鉛を摂取したつもりでも現場まで届いていない 摂取した亜鉛が吸収されて血中に入ったとしても、それが細胞内に入るためには細胞膜上に存在している亜鉛トランスポーターが働かなければ目的が達せられない。亜鉛トランスポーターの働きはケルセチンやEGCGなどのファイトケミカルによって促進されるため、亜鉛含有量の多い肉を食べても亜鉛の細胞内濃度は高まらない。 2024.04.09 2024.07.02 栄養-栄養素天然物質-植物成分疾患-予防医学
栄養-栄養素 冷えた玄米ご飯のメリットは絶大である ご飯に含まれるデンプンは、冷えると難消化性デンプン、即ちレジスタントスターチとなって、そのまま大腸まで届くようになり、有用な腸内細菌のエサとなる。冷えた玄米ご飯の場合は、米の果皮や種皮の食物繊維が加わるため、相乗効果が発揮される。 2024.04.03 2024.07.02 栄養-栄養素疾患-予防医学
栄養-栄養素 ビタミンCの補給を忘れてはならない 人類は、約6300万年前にGULO(L-グロノラクトンオキシダーゼ)の活性を失ったため、体外からのビタミンCの摂取が必須となった。その代わり、ビタミンC の不足を補うために、抗酸化能については尿酸を処理する酵素(尿酸オキシダーゼ)の遺伝子変異によって酵素活性を低下させ、尿酸濃度を高めて対処するようになった。 2024.03.29 2024.07.02 栄養-栄養素サプリメント
栄養-栄養素 学校給食に牛乳が出されるのは子ども達の為ではない 牛乳を多く飲むことの健康リスクは言わずとも知られていることであるが、学校給食において牛乳を飲むことが事実上強制されているのは、農林水産省が先導する牛乳の需要拡大施策による結果であり、子どもたちのことを考えた結果ではない。 2024.03.18 2024.07.02 栄養-栄養素