栄養-栄養素 時と場合によってMCTオイルの摂取が功を奏する ココナッツオイルから炭素数8のカプリル酸と炭素数10のカプリン酸だけを採り出して精製したものがMCTオイルである。長鎖脂肪酸の場合のような何段階にもわたる複雑な吸収過程を経ることなく血中に入るため、緊急時の早急なエネルギー確保に好都合である。また、ケトン体濃度を高める効果が高く、アルツハイマー型認知症の症状改善にも有効である。 2024.04.26 栄養-栄養素
栄養-栄養素 亜鉛を摂取したつもりでも現場まで届いていない 摂取した亜鉛が吸収されて血中に入ったとしても、それが細胞内に入るためには細胞膜上に存在している亜鉛トランスポーターが働かなければ目的が達せられない。亜鉛トランスポーターの働きはケルセチンやEGCGなどのファイトケミカルによって促進されるため、亜鉛含有量の多い肉を食べても亜鉛の細胞内濃度は高まらない。 2024.04.09 2024.07.02 栄養-栄養素天然物質-植物成分疾患-予防医学
栄養-栄養素 冷えた玄米ご飯のメリットは絶大である ご飯に含まれるデンプンは、冷えると難消化性デンプン、即ちレジスタントスターチとなって、そのまま大腸まで届くようになり、有用な腸内細菌のエサとなる。冷えた玄米ご飯の場合は、米の果皮や種皮の食物繊維が加わるため、相乗効果が発揮される。 2024.04.03 2024.07.02 栄養-栄養素疾患-予防医学
栄養-栄養素 ビタミンCの補給を忘れてはならない 人類は、約6300万年前にGULO(L-グロノラクトンオキシダーゼ)の活性を失ったため、体外からのビタミンCの摂取が必須となった。その代わり、ビタミンC の不足を補うために、抗酸化能については尿酸を処理する酵素(尿酸オキシダーゼ)の遺伝子変異によって酵素活性を低下させ、尿酸濃度を高めて対処するようになった。 2024.03.29 2024.07.02 栄養-栄養素サプリメント
栄養-栄養素 学校給食に牛乳が出されるのは子ども達の為ではない 牛乳を多く飲むことの健康リスクは言わずとも知られていることであるが、学校給食において牛乳を飲むことが事実上強制されているのは、農林水産省が先導する牛乳の需要拡大施策による結果であり、子どもたちのことを考えた結果ではない。 2024.03.18 2024.07.02 栄養-栄養素
栄養-栄養素 私たちにとって必須ミネラルとは海水中の全ての元素である 時代と共に、ヒトにとっての必須元素の数が増やされてきた。特に超微量ミネラルが必須か否かの判定は技術的に非常に難しいが、今後において必須ミネラルが更に追加される可能性は高く、海水に含まれる全ての元素が必須元素であると捉えるのが正解であろう。 2024.02.17 2025.02.28 栄養-栄養素
人体のメカニズム 完全に絶食した場合の血中における主要成分の濃度変化 完全に絶食した場合、血液中の濃度が大幅に高まっていくのはグルカゴン、遊離脂肪酸、β-ヒドロキシ酪酸、尿素窒素、尿酸などであり、逆に、濃度が低下していくのはビタミンB1、C、B6、葉酸などである。 2024.02.10 2024.07.02 人体のメカニズム栄養-栄養素
生命-進化 自然界がもたらすファスティングの様子 雪に覆われる北国のニホンザルは、冬場は半ば強制的にファスティング(断食)期間になってしまう。ただ、類人猿はビタミンCをはじめとした何種類かの栄養素を補給し続ける必要があるため、雪山で木の芽や樹皮を食べ、川に行って魚や水棲昆虫を捕ってタンパク質源としている。 2024.02.08 2024.07.02 生命-進化栄養-栄養素
栄養-栄養素 祖先は巨大な貝塚が出来るほど多量の貝を食べていた 貝類を食べることの最大の恩恵は、亜鉛とタウリンをたっぷりと補給できることである。私たちの祖先は、巨大な貝塚が出来るほど多くの貝を食べてきたが、現代人はあまり食べなくなったため、亜鉛やタウリンは、サプリメントにて補給することが必要である。 2024.01.04 2024.07.02 栄養-栄養素サプリメント
栄養-栄養素 野菜は虫に喰われたときに有効成分を増量する 野菜は、虫に喰われたときに有効成分を増量する。そのため、虫に喰われた野菜を食べるほうが、抗がん作用などの生理的効果を多く得ることができる。野菜が作る有効成分は、昆虫やカビなどの他の生物を避けるためのものである。 2023.12.28 栄養-栄養素天然物質-植物成分
栄養-栄養素 普通に食べているだけではMg欠乏症になる可能性が高い 日本において平均的な食事をしていると、間違いなくマグネシウム不足に陥る。主な原因は、マグネシウムが取り除かれた食塩の使用や、カルシウム摂取推奨による相対的なマグネシウム不足である。健康維持のためには、マグネシウムを追加摂取する必要がある。 2023.12.28 栄養-栄養素サプリメント
栄養-栄養素 大腸の粘膜細胞は腸内細菌がくれた酪酸をエネルギー源にしている 大腸内壁の粘膜細胞は、腸内細菌が排出した酪酸を主とした短鎖脂肪酸をエネルギー源にしている。その酪酸は、酪酸産生菌(酪酸菌)が作り出すものであるため、酪酸菌のエサとなる食物繊維を、しっかりと摂ることが必要である。 2023.12.28 栄養-栄養素腸内細菌
栄養-栄養素 グルタミン摂取が途絶えると小腸粘膜はボロボロと剥がれ落ちていく 小腸内壁の粘膜細胞の主要エネルギー源はグルタミンである。ファスティングなどによって上流からグルタミンが流れてこなくなると、小腸粘膜細胞はエネルギー不足によって剥がれ落ち、小腸粘膜全体は薄くなると共に委縮していく。 2023.12.28 栄養-栄養素
栄養-栄養素 腸内細菌を軽視した栄養指導や医療行為は悪である 「腸内細菌のために、これを食べてください」という指導は、めったに行われない。しかし、私たちが生きて行けるのは腸内細菌のお陰なのであり、間違った指導によって腸内細菌叢が不全になると、様々な疾患へと進行してしまうことになる。 2023.12.24 栄養-栄養素腸内細菌