天然物質-植物成分 消化しないもの(リグニン)を通すことも大切 リグニンをまともに分解できるのは白色腐朽菌だけであり、各種の腸内細菌をもってしても完璧には分解できない。分解されないからこそ、リグニンは腸管内で胆汁酸を吸着して排泄させ、コレステロール値を低下させたり、複数の機序によって潰瘍性大腸炎を解消に向かわせる。 2025.02.14 天然物質-植物成分
天然物質-植物成分 「フルボ酸」って何? ~その2:その中身と有効性~ 「フルボ酸」というのは単一の物質ではなく、極めて多種類の多価有機酸の混合物であり、しかも、採取した場所が異なったり、製造方法が異なったり、作る人の力の入れようが異なったり、それを分析する方法も難しかったりする。そのため、「フルボ酸は有効ですか?」という命題に対する答えは極めて難しくなる。 2025.02.12 天然物質-植物成分
生命-進化 「フルボ酸」って何? ~その1:原材料になるリグニンの誕生~ 「フルボ酸」は単一の物質ではなくて、特定の条件にて人為的に処理していくことによって得られる、非常に沢山の物質が混合した状態のものである。フルボ酸の形成に関わっている主となる物質は、植物の特に木部に多く含まれているリグニンである。まずは、リグニンについて基礎的知識を得ておくことにする。 2025.02.10 2025.02.14 生命-進化天然物質-植物成分
疾患-予防医学 霜降り心臓は不整脈や心不全の大きな原因 心筋層に陥入した脂肪組織は、伝導経路を迂回させたり、miRNA、サイトカイン、アディポカインを放出したり、電気的な干渉をすることによって、刺激伝導系を乱す。その結果、期外収縮などの不整脈が起こりやすくなり、ひいては心房細動や心室細胞などの致命的な現象を生じることになる。 2025.02.07 疾患-予防医学
天然物質-植物成分 ミトコンドリアを標的にした腎機能改善作戦 急性腎障害(AKI)から慢性腎臓病(CKD)への進行には、ミトコンドリアの機能障害が大きく関わっている。また、他を原因とする慢性腎臓病の場合も、ミトコンドリアの機能障害によって進行が速まると考えれられる。従って、ミトコンドリアの機能を高めることによって腎機能の改善が見込まれる。 2025.02.05 天然物質-植物成分疾患-予防医学
疾患-予防医学 腎臓を壊さないための心得 – ベスト7- 腎臓を壊さないためには、 糖尿病に罹らない、慢性糸球体腎炎に罹らない、腎硬化症に罹らない等のことが重要である。そのためには、<1> マグネシウム不足にならない、<2> 単糖類や二糖類の過剰摂取を避ける、<3> 飽和脂肪の過剰摂取を避ける、<4> 共生微生物叢を健全にする、等をはじめとした7項目を挙げておく。 2025.02.03 疾患-予防医学
疾患-予防医学 指定難病のIgA腎症も腸内細菌叢が大きく関わっている IgA腎症とは、腎臓の糸球体に免疫グロブリンA(IgA)が沈着して炎症を起こす慢性糸球体腎炎である。口蓋扁桃で異常なIgAが増産されることが引き金になると考えられており、治療のために口蓋扁桃の摘出が行われる。併せて、ステロイドパルス療法が行われる。しかし、腸内細菌叢が大きく関係しているという事実が明らかにされつつある。 2025.02.01 疾患-予防医学腸内細菌
天然物質-植物成分 ケルセチンはドクダミ茶からも摂れる ドクダミ茶に含まれる成分のうち、最も注目すべきなのがケルセチンである。また、その配糖体がケルシトリンであるが、これは体内にて糖分子が外れ、ケルセチンとして効果を発揮する。ドクダミの特有の臭気成分は、加熱や乾燥によって揮発または酸化して失われるため、その後は臭わなくなる。 2025.01.30 2025.03.27 天然物質-植物成分
人体のメカニズム 高齢者の脳内にNK細胞が増えて認知機能を低下させる 免疫細胞は諸刃の剣であり、それはNK細胞も然りである。例えば、記憶を担う海馬の入り口である歯状回に集積したNK細胞が神経芽細胞を阻み、記憶力の低下がもたらされる。結局、数が増えれば良いというものではなく、一部の組織に集積することもあり、血液中の存在量を調べてもあまり意味はない。 2025.01.27 人体のメカニズム
人体のメカニズム ワクチン注射後は免疫細胞が腕に集合する ワクチンなどの異物が腕の皮下や筋肉に注入されると、それを処理するために多くの白血球(リンパ球や顆粒球)が注射部位や近隣のリンパ節に集まってくる。その結果、白血球は本来の仕事に対する力が割かれ、全身的な防御力(免疫力)が一時的に低下する。 2025.01.24 人体のメカニズム感染症
感染症 腸の調子が悪いと粘膜免疫の力が落ちる 鼻や口から侵入した病原体は、侵入部位粘膜の免疫担当細胞や、腸管のパイエル板に存在する免疫担当細胞を刺激する。その際、特定の腸内微生物が存在していることによってM細胞の活動が活発になり、樹状細胞を経てB細胞が活性化されやすくなる。その結果、B細胞は速やかにIgA産生形質細胞へと変化し、全身の各粘膜組織まで移動し、そこで分泌型IgAを産生する。 2025.01.22 2025.01.23 感染症腸内細菌
天然物質-植物成分 シイタケエキスがカルバミル化を減少させる 椎茸エキスを2%含む溶液は、一度カルバミル化したコラーゲン線維を脱カルバミル化することが判った。そこで、その椎茸エキスを含む溶液を肌に塗り続け、56日後にキュートメーターにて判定すると、肌の弛みが優位に改善され、張りや滑らかさが向上していた。 2025.01.20 天然物質-植物成分抗老化-アンチエイジング
抗老化-アンチエイジング 様々な部位で老化を促進するカルバミル化の原因 カルバモイル基を供給するイソシアネート(Isocyanate;イソシアン酸塩)の存在が過剰になると、タンパク質のN末端、またはリジン側鎖のアミノ基がカルバミル化される。イソシアネートが過剰になる一般的かつ大きな原因は、尿素の増加やチオシアネートの増加である。 2025.01.18 2025.04.07 抗老化-アンチエイジング
五感 ヒトは耳で超音波を拾うことが可能である 超音波は、それに相当する振動を骨伝導によって耳の周辺の骨から与えてやれば、それが蝸牛に伝わり、基底版の所定の部分が振動する。その場合、基音の整数倍、および整数分の1の共振が生じる。超音波そのものは聞こえないが、超音波によって生じた共振音が聞こえることになる。 2025.01.16 2025.01.17 五感
五感 加齢に伴って高い音が聞こえ難くなる原因と対策 加齢に伴って高い音が聞こえ難くなる原因は、「高音」の検出を担当する有毛細胞が、蝸牛の入り口付近に位置しており、大音量や、外耳や内耳の悪環境の影響を受け易いからである。加齢性難聴を予防するには、大きな音を避ける、大きな音を聞いた後は耳を休ませる、生活習慣病に罹らない、必要な栄養素を欠かさない、適度な運動をする、過剰なストレスを避けることである。 2025.01.14 五感
生命-進化 ヒトと仲良くなると炭水化物が好きになる スズメもイヌも、人間の活動の結果として今の姿があり、アミラーゼ遺伝子であるAMY2に大幅な増幅がある。スズメの場合、近年は稲作が減ってきたため、スズメは満足に食べられず、今では絶滅危惧種になってしまった。イヌはヒトが保護しているが、自分たちが作り出した種であり、完全な肉食動物には戻れないため、責任を持って面倒を見なくてはならない。 2025.01.11 生命-進化
生命-進化 アミラーゼ遺伝子と体質の関係 ヒトのアミラーゼをコードする遺伝子のうち、唾液腺のアミラーゼをコードする遺伝子がAMY1 である。日本人の場合、AMY1 のコピー数は2~16個あたりまで広く分布しているが、4個の人や7個の人が比較的多い傾向が見られる。AMY1のコピー数が多い子どもは、早寝早起きであり、朝食をしっかりと食べる傾向が見られる。 2025.01.09 2025.01.10 生命-進化人体のメカニズム腸内細菌