疾患-予防医学

健康体を作るのは莫大な種類の土壌細菌たちである

良質かつ莫大な種類の細菌が居るのは、生物多様性の高い森林の土壌中である。子どもの頃に森林の土壌細菌を取り込むと、それが腸内細菌として登録され、定着し、その後は食べた植物質を餌として繫栄し、健全な心身を作ってくれる。
人体のメカニズム

生命信号を浴びると心身の機能が高まる

筑波研究学園都市は、理想的な研究環境を徹底的に追及して造成された計画都市であったが、特に1977~1988年に自殺者が相次ぎ、それは筑波病と呼ばれるようになった。その原因は、人工環境による生命信号の欠乏であった。
栄養-栄養素

学校給食に牛乳が出されるのは子ども達の為ではない

牛乳を多く飲むことの健康リスクは言わずとも知られていることであるが、学校給食において牛乳を飲むことが事実上強制されているのは、農林水産省が先導する牛乳の需要拡大施策による結果であり、子どもたちのことを考えた結果ではない。
心理-精神

現代の住環境が高ストレスを生み病人を作る

現代の市街地の景観を眺めるだけで前頭前野の血液還流量が必要以上に増加し、これは精神的ストレスが高まったことを意味している。個人的に出来る対策は、植物を身の周りにいっぱい置き、森林の環境を再現することである。
天然物質-植物成分

ケルセチンは非常に強力な抗がん作用を示す

ケルセチンの抗がん作用は非常に強力であるあため、世界有数の研究機関において研究が進んでおり、様々な抗がん機序が報告されている。ケルセチンはサプリメントとして何種類かが販売されているが、通常は捨てられるタマネギの外皮に極めて高濃度に含まれているため、それを自宅で粉にして摂取する方法もお勧めである。
人体のメカニズム

あなたの努力は子孫にしっかりと反映される

遺伝という現象は、DNAに書かれている情報と、その情報を読むのか否か、読むのならばどれぐらい読むのかというスイッチの機能があってこその現象である。スイッチの一つとしてレギュラトリーRNAがあり、それは親の後天的な活動によって発現量が変化する。
人体のメカニズム

アレルギーや自己免疫疾患に対する着眼点

現代において増加したアレルギーや自己免疫疾患の原因を理解するための着目ポイントを示した。また、免疫系全体の仕組みを確認するためにも図を見てもらいたい。
疾患-予防医学

花粉症を抑えるのも酪酸産生菌

花粉症を必要以上に激化させているのはヘルパーT細胞のうちのTh2の増加とTh1の減少である。その原因となっているのが、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する腸内細菌の減少である。アレルギー疾患を防ぐためには特に酪酸産生菌を増やすことが重要になる。
五感

カラスから見たカラスは黒くない

人間から見たカラスは黒いが、カラスから見たカラスは黒くない。カラスの羽毛は様々な程度に紫外線を反射しており、紫外線を見ることが出来るカラスには、それが奇麗な模様になって見える。犬も猫も紫外線領域の波長を見ることが出来るため、彼らも奇麗な色のカラスを見ているはずである。
天然物質-植物成分

ショウガから高濃度の抗がん成分を得る方法

生姜に含まれているギンゲロールは、加熱することによって最も強力な抗がん成分であるショウガオールへと変換されるが、その温度は150℃前後が最も変換効率が高くなる。特に6-shogaolは、どの部位のがんに対しても、複数の機序によって強力な抗がん作用を示す。
生命-進化

細胞にとって二酸化炭素は極めて大切

ヒトの細胞を培養する場合、培養器の二酸化炭素濃度は5%程度の高濃度に設定される。その濃度は私たちの細胞の原型が出来上がった頃の地球の大気中の二酸化炭素濃度に相当する。その後も二酸化炭素濃度が低下していったため、多細胞になって内部の二酸化炭素を逃がさないようにした。
心理-精神

攻撃性が高まる仕組み

攻撃性が高まるのは、挑発を受けたとき、特定のものへの愛情が深まった時、絶対に守らなければならない対象があるときなどである。高まったテストステロンは脳内でエストラジオールへと変換されて攻撃性を高める。オキシトシンには両面性があり、愛するもの以外を排除するように働くことがある。
天然物質-植物成分

海外で注目を浴びる緑茶の圧倒的な抗ウイルス作用

緑茶に多く含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)は、緑茶を飲んだ時に気道粘膜にも高濃度に配備され、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなどの感染を強く阻止すると共に、ヒトパピローマウイルス、C型肝炎ウイルスなどの他のウイルスに対しても、その増殖を強く抑制する。
天然物質-植物成分

アピゲニンは全身の老化だけでなくUV-Bによる皮膚老化をも抑制する

CD38という酵素は加齢と共に増加し、細胞内のNADを分解して老化を進める。ホウレンソウやパセリに多く含まれているアピゲニンはCD38を阻害することによって抗老化作用を示すほか、UV-Bによる皮膚老化をも抑制する。
熱-光-電磁波

ビタミンDを皮膚で作らせるには波長の短いUVが必須である

皮膚でビタミンDを生合成させるために必要な紫外線の波長は270~290nmであり、これはUV-BからUV-Cに属する短い波長の紫外線であるため大気の層で吸収されやすく、太陽高度が低くなる冬場や正午から離れた時間帯ではビタミンDの生合成は出来なくなる。
栄養-栄養素

私たちにとって必須ミネラルとは海水中の全ての元素である

時代と共に、ヒトにとっての必須元素の数が増やされてきた。特に超微量ミネラルが必須か否かの判定は技術的に非常に難しいが、今後において必須ミネラルが更に追加される可能性は高く、海水に含まれる全ての元素が必須元素であると捉えるのが正解であろう。