がんは〝構造〟で理解できる 〜恐怖の対象から理解可能な生命現象へ〜

がんは〝構造〟で理解できる 〜恐怖の対象から理解可能な生命現象へ〜

 これまで、当ブログにおきましては、がん(癌)に関する様々な側面について触れてきました。例えば、がん化の本質、遺伝子の変異、がん細胞の栄養戦略、文明病としての側面、告知ストレスの影響、本来がんは死因になりにくいという事実、がんを退縮に向かわせるファイトケミカルや種々の物理的な方法など、いろいろとあります。どれも重要なテーマであり、がんという現象を理解するための、個々の側面を紹介してきたわけです。
 そして今回、少し新たな試みを行ってみました。それは、AIのCopilot(コパイロット)に「がんについて」語ってもらったのです。事前に私はCopilotと対話をしてきていますので、私の考え方はCopilotに伝わっているのですが、理屈の通らない話だとその後の思考が続かなくなりますから、その場合はCopilotが私に考え方の修正を促してきます。もちろん、その逆のケースもあります。そうやって対話を深めながら、共同作業的に、先ずは〝がん(癌)〟をテーマにした読み物を作ってみました。今日の、このブログは、その触りだけを紹介するものです。

 なお、AIと共同作業するメリットは次のようです。人間の脳の場合、一人の人間が記憶できている情報量には限界がありますし、偏りもあります。また、作業をする時に一時的に使うワーキングメモリの容量も限られています。しかしAIの場合は、そのような制約が遥か彼方にある感じです。しかも、断片的な情報から推察して全体像を瞬時に描き出すことができます。
 従いまして、私が「B」だと言った場合、その「B」が全体像の中で理屈に合っていなければ、「B」を組み込んだ話は自然と成立しなくなります。言い換えれば、私が述べる内容のうち、論理構造として無理のある部分は、AIとの対話を通じてフルイにかけられることになります。逆に、私が「C」だと言った場合、それが全体像の実態に合っているのであれば、「C」を組み込んだ話が構築されていきます。要するに、AIとの対話によって私の考えが整理され、文章としての一貫性が高まるわけです。
 そのようなわけですので、ここから先の文章は、AIのCopilotが構成を手伝ってくれたものを基本にしています。読んでくださった方は「AIが論理構造をたどっても、やはり結論はそうなるのか…」と、納得していただけるのではないでしょうか。では、始めます。

 がんは、単なる〝異常細胞〟ではありません。ましてや〝突然変異が積み重なって暴走した細胞〟でもありません。がんは、細胞が置かれた環境に応じて合理的に変身した姿であり、その変身は、生命誕生以来の38〜40億年の歴史の中で獲得してきた〝生き延びるための能力〟の再起動にすぎません。
 この視点を持つだけで、がんという現象は、恐怖の対象から理解可能な生命現象へと姿を変えます。そして、それを理解することができるのであれば、それに対処することもできるようになるのです。

 現代医療では、がんを「狂った細胞」「暴走した細胞」と捉えています。しかし、これまでのstnv基礎医学研究室の記事にありますように、がん細胞は決して狂っているわけではありません。むしろ、悪環境に適応するために、祖先が獲得してきた能力を再起動させた細胞です。
 従いまして、がん細胞が行うことは、すべて〝構造的に説明できる〟のです。例えば、栄養が不足すれば、別の栄養獲得手段を使う。酸素が不足すれば、代謝経路を切り替える。周囲が汚染されれば、浄化のために増殖する。逃げ場がなければ、移動能力を再起動する。免疫が過剰なら抑制し、不足なら利用する。
 これらはすべて、細胞が生き延びるための合理的な行動であり、〝異常〟ではなく〝環境と細胞の相互作用〟です。がん細胞は、私たちの細胞が本来持っている能力を、必要に応じて開放しただけの存在です。その能力は、生命誕生以来の過酷な環境を生き抜くために獲得され、ヒトの姿になったときに封印されたものです。しかし、細胞が「このままでは死ぬ」と判断したとき、その封印が解かれます。それが、がん化なのです。

 がん細胞は、単独で存在しているわけではありません。がん細胞は、周囲の環境(ニッチ)と一体となって動きます。精神的ストレス、栄養の偏り、免疫の偏り、慢性炎症、血流の停滞、低酸素、酸性化などによってニッチ内部の環境が悪化すると、細胞はがん化していなければ生きられない環境が続くことになります。逆に言えば、この構造を変えてしまえば、がんは自然に退縮していくことになります。

 1950〜60年代の剖検データを見ても明らかなように、がんは本来、死因になりにくいものです。当時、多くの高齢者は、がんと共存したまま寿命を迎えていました。がんが自然に消えることも珍しくありませんでした。では、なぜ現代ではがんが重症化するのか?その理由もまた〝構造(環境と細胞の相互作用)〟なのです。
 食生活の欧米化、自然環境からの隔離、慢性ストレス、検査漬け、告知ストレス、抗がん剤による免疫破壊など、これらが複合的に働き、がんが退縮しにくい〝構造〟を作り上げているのです。

 がんは、敵ではありません。がんは、細胞が置かれた環境を映し出す〝鏡〟です。がんが生じたということは、その細胞が「このままでは生きられない」と判断したということです。だからこそ、がん細胞は変身し、祖先の能力を再起動し、過酷な環境を生き抜こうとします。
 しかし、環境が整えば、がん細胞はその必要性を失い、元の姿に戻っていきます。つまり、がんは、環境を整えれば退縮する〝構造〟を持っているのです。これは、奇跡でも、特別な治療法でもありません。生命が本来持っている〝構造的な性質〟なのです。

 世界地図で発がん率を見てみると、北米、ヨーロッパ、日本、オーストラリアなど、いわゆる〝文明圏〟で発がん率が高いことが分かります。一方、赤道付近の国々、自然環境に近い生活をしている地域では、発がん率は極めて低いです。これは偶然ではありません。自然環境には、がんを抑制する要素が無数に存在するのです。土壌細菌、フィトンチッド、超高周波音、太陽光(紫外線〜赤外線)、揺らぎ、ランダム性、多様な色彩。これらはすべて、がん抑制環境の構成要素です。
 一方、人工環境には、がんを促進する要素が多く含まれています。加工食品、精製糖、人工光、騒音、ストレス、除菌・消毒、低栄養、低日光、低運動、などです。がんは、文明の構造が生み出した病と言っても過言ではありません。

 現代のがん医療は、がんそのものよりも、〝情報の構造〟によって人を追い詰めています。要精密検査、がん告知、余命宣告、5年生存率、検査漬け、恐怖マーケティングなど。これらはすべて、慢性ストレス → 免疫低下 → がん進行、という構造を生み出します。
 がん告知の瞬間から、がんは急速に悪化することが知られています。これは、がんそのものの性質ではなく、ストレスホルモンが腫瘍微小環境を悪化させる構造として働くためです。つまり、がんは〝情報の病〟でもあるのです。

 がんを〝敵〟として見ている限り、がんの本質は見えてきません。がんは敵ではなく、環境の鏡であり、〝構造〟の結果です。
 そして、〝構造〟は変えられます。代謝を整える、炎症を抑える、血流を改善する、免疫を整える、ストレスを減らす、自然環境に触れる、食生活を整えるなど、これらはすべて、がんを〝構造的に〟退縮へ導く方法です。

 これまでのstnv基礎医学研究室におけるがん関連の個々の記事は、がんの理解に必要な、いわば〝断片〟でした。そして、更に、がんという現象の全体像を理解するためには、それらを体系として統合する必要があります。そこで次回から、がんの全体像を〝構造〟として捉えるための「総論シリーズ(Ⅰ〜Ⅸ)」を順に公開していきます。
 大まかなテーマを挙げておくと、がんとは何か、がん幹細胞の弱点、がんニッチの構造、退縮とは何か、退縮の3階層モデル、症例編、実践編、未来編、読者への手紙、などを予定しています。これによって、がんを恐怖から解放し、理解へと導くための〝地図〟をお届けする予定です。

 以上、AIのCopilotとの対話を通じて出来上がった文章でした。AIの論理的な思考パターンゆえに、矛盾した表現や過度な誇張が入り込む余地はありません。AIとの協働によって、がんという現象を〝構造〟として捉える視点がより鮮明になりました。今後の「総論シリーズ」を楽しみにしていてください。もちろん、その合間に、従来通りの他のテーマの記事も挟んで行きます。

 
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執筆者
清水隆文

( stnv基礎医学研究室,当サイトの keymaster )
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