がんという現象を、生命史・細胞環境・幹細胞の視点から読み解くカテゴリです。
がん総論シリーズ がん総論Ⅱ ― 第4章 ニッチを弱められたら、がん幹細胞はどうなるのか
対策を行うことによってがんニッチが弱まり、さらにがんニッチが崩壊する過程において、その程度によってがん幹細胞の運命が変わる。それは即ち、① 休眠する(眠ったまま動かない)、② 分化する(普通の細胞に戻る)、③ アポトーシスする (能動的な細胞死)という結果になる。
がん総論シリーズ がん総論Ⅱ ― 第3章 がんニッチ攻略でNSAIDsのうちアスピリンが有効である理由
アスピリンは、血小板のシクロオキシゲナーゼ(COX-1)を永久的に阻害することによって、接着するために使われるフィブリノーゲンや、接着を補助するフォン・ヴィレブランド因子(vWF)やP-セレクチンなどの活性化シグナルを増幅するトロンボキサンA2(TXA2)の産生を停止させ、がんニッチを弱体化させる。
がん総論シリーズ がん総論Ⅱ ― 第2章 がんニッチを弱める方法とメカニズム
がんニッチ(腫瘍微小環境)の構造を、さらに詳しく解析し、それが3層構造になっていることや、それぞれの層の特徴を整理した。その上で、がんニッチを攻略する(がんニッチを弱める)具体的な方法について、光・温熱・血流・炎症・代謝の5要素が、どの層をどのようなメカニズムで弱めるのかについて、科学的に解説した。
がん総論シリーズ がん総論Ⅱ ― 第1章 がんを治す第一歩 ― がんニッチを攻略する
直径が5mm程度にまで成長したがん組織の中には、数千個~数万個の“がんニッチ”が存在している。このがんニッチが内部のがん幹細胞を守っており、いわばシェルターのような役割を果たしている。がん治療のためには、先ずはこのシェルターを攻略しなければ、何事も始まらない。
がん総論シリーズ がん総論Ⅰ-第3章 がんが退縮していく人に見られる共通パターン
がんが退縮していく人には共通したパターンが存在する。自然との接触が多い、生活が整う、心が整う、体内環境が整う、細胞の判断が変わる、miRNA の方向性が変わる、などである。これらは、細胞が「がん細胞を、もう維持しなくてよい」と判断できる条件へと向かわせることになるのである。
がん総論シリーズ がん総論Ⅰ-第2章 なぜ、がんになるのか ― 細胞が“変身せざるを得なかった理由
細胞が、がん細胞という形態を選ぶ背景には、必ず“環境の破綻”がある。細胞内の代謝が維持できず、外側の環境からも支えられず、通常の姿では生きられないと判断したとき、細胞は生命史に刻まれた古い能力を解放し、緊急事態に適応する形態へと移行する。即ち、細胞が追い詰められた末に選ぶ、生存のための最終手段なのである。
がん総論シリーズ がん総論Ⅰ-第1章 がん幹細胞の正体 ― がんの“根っこ”にある細胞とは
がんには「根っこ(がん幹細胞)」がある。がん幹細胞は“壊れた細胞”ではなく“超高性能な適応形態”。遺伝子変異は“原因”ではなく“結果”。ALDH高発現は生存戦略の中核。標準治療はがん幹細胞を残し、強化する。がん幹細胞を弱めるには「環境の正常化」が必要。
がん総論シリーズ がん総論Ⅰ-序章 がんを「叩き潰す」治療がうまくいかない理由
この記事は、これから始まる「がん総論Ⅰ」の序章である。必要が無いのならこのような記事を書く必要もないが、現代医療はがんを“敵”とみなし、がん細胞を力づくで破壊しようとすることに大きな誤りがある。それをするからこそ、細胞は更に強い生存戦略を発動してしまうのである。
がん総論シリーズ がんは〝構造〟で理解できる 〜恐怖の対象から理解可能な生命現象へ〜
今回、AI(Copilot)に「がんについて」語ってもらったので、その内容の骨子をお伝えする。このブログ記事は、それのサワリだけを紹介するものであるが、今後はAIの視点における、がんとは何か、がん幹細胞の弱点、がんニッチの構造、退縮とは何か、退縮の3階層モデル、症例編、実践編、未来編、読者への手紙、などの記事を予定している。
がん-癌 本来は悪性腫瘍(がん)で死ぬことは滅多に無い
現代では「高齢化によって、がんの罹患率も高まる」とか、「日本人の4人に1人はがんで亡くなる」などと脅かされているが、少なくとも1950~1960年代では、「亡くなった人を解剖してみると16~19%の人にがんが見られるが、それはがんが有っても共存していたのであって、そのがんが直接的な死因になった例は少ない」ということである。
がん-癌 どのような生活をすると癌(がん)になるのかは一目瞭然
図において、色の濃い国ほど、発がん率が高いことを示している。特に目立つのは、北米、ヨーロッパ、日本、オーストラリアやニュージーランドである。何はともあれ、私たちは欧米の真似をするのではなく、欧米にあこがれるのでもなく、発がんが少ない国の生き方を真似る必要がある。それは、明治よりも前の日本の姿に戻ることでもある。
遺伝-遺伝子 がんの促進も抑制も細胞の指示次第【マイクロRNAを用いた遠隔指示】
がん(癌)に罹るのは、細胞の遺伝子が壊れたからではない。また、がん抑制遺伝子が壊れたからでもなく、変異が積み重なったからでもない。発がんは、苦しめられた部位の細胞と、その周囲に位置する細胞とのコミュニケーションの結果として起こる。発がん後の進退は、がん幹細胞、その周辺の細胞、更には全身の殆どの細胞によるコミュニケーションの結果によって左右される。
天然物質-植物成分 クズ(葛)の花の抗がん作用、抗糖尿病作用、その他
根を掘り起こすのは大変であるが、花を摘むのは簡単である。クズの花に特に多く含まれる有効性物質を大まかに分類するならば、フラボノイドとイソフラボノイドである。クズの花の生理活性としては、抗がん作用、二日酔い軽減作用(アセトアルデヒド低減)、肝機能改善作用、抗糖尿病作用、抗肥満作用、抗子宮内膜症、エストロゲン様活性、などである。
がん-癌 卵巣がんを防ぐための基本的な心構え
卵巣に生じる、がんの殆ど(95%以上)は、卵巣の上皮の部分に生じる表層上皮性腫瘍である。しかし、そのがん細胞の起源は、どちらかと言うと卵巣以外の組織、即ち子宮頸管、子宮内膜、卵管であることが多く、それらは経血の逆流によって運ばれてきた細胞である。そして、その起源の違いによって多くのタイプに分類されている。
がん-癌 子宮体がんを防ぐための基本的な心構え
過剰の脂肪組織が、閉経前後のエストロゲンを増やすとともに、メタボリックシンドロームの各種症状を悪化させ、子宮内膜の細胞外環境を悪化させ、発がんに至る。従って、子宮体がんを防ぐには、内臓脂肪を減らすことと、発がん性の高い性ホルモン代謝物を作らないことである。
がん-癌 子宮頸がんを防ぐための基本的な心構え
HPVに感染しても、99.85%の人は子宮頸がんに罹らない。そのようなものを子宮頸がんの原因だと言って不適切なワクチンを推奨してはならない。残りの0.15%はHPVの影響を受けるようであるが、それは不適切な食生活が最大の原因である。特に摂取すべきものは、EGCG(エピガロカテキン-3-ガレート;緑茶などから摂取)や、その他の諸々のファイトケミカルである。
がん-癌 肝臓がんを防ぐための基本的な心構え
肝細胞がんを防ぐには、その原因を解消することである。即ち、一つはウイルス性肝炎に罹らないようにすることであり、罹ってしまった場合は出来るだけ早期の完治を目指す。非ウイルス性の場合は、次の原因を解消する。即ち、肥満、栄養不足、糖尿病、脂質異常症、自己免疫疾患、歯周病、細菌感染、過度のアルコール摂取、薬物・毒物などから回避することである。