環境問題

北極圏の温暖化が日本に異常気象をもたらすメカニズム

極付近の温度上昇が激しい理由は、むしろ、赤道付近と極付近の温度差が狭まるように進行していると解釈する方が適切であろう。地域の温度差が小さくなれば、温度差による気圧差も小さくなり、風が弱くなる。同様に、ジェット気流も弱くなる。強いジェット気流はまっすぐ進むが、弱いジェット気流は蛇行しやすい。蛇行が強くなると、その蛇行の仕方によっては日本の上空に北極圏の寒気が降りてくる。
環境問題

自分たちの繁栄よりも北極圏の保全に努めなければならない

地球上で最も北に在る町はロングイェールビーンであり、それはスヴァールバル諸島(ノルウェー領)にある。1月は極夜の真っ只中であるため、初日の出を拝めないだけでなく、1日中真っ暗である。オーロラをはじめとした様々な幻想的光景が広がる地域であるが、北半球の諸国で出された廃棄物の全てが、この北極圏に集まってきており、危機的な状況を迎えている。
栄養-栄養素

近頃の鶏はどこまで献身的なのだ

卵白に含まれるオボムコイドは、少なくともヒトのトリプシンは阻害しない(誤情報が氾濫している)。また、オボムコイドは、熱に対しても、消化酵素に対しても耐性を持っており、加熱調理した卵でもアレルゲンになる。そのため、オボムコイドを産生しない鶏が、ゲノム編集によって作成されている。
栄養-栄養素

酒粕には米と麹と酵母の機能性成分が凝縮されている

酒粕は、米に含まれるレジスタントプロテインと、麹菌や酵母の細胞壁成分や代謝産物が濃縮された、日本が誇るスーパーフードである。「粕にこそ真の価値がある」。酒粕で作る甘酒、具沢山の粕汁、鮭の粕煮などは、寒い季節には特に美味しいでしょうから、ぜひお楽しみください。
栄養-栄養素

米に含まれるレジスタントプロテインの役割

米のレジスタントプロテインの代表であるプロラミンは、プロテインボディ-タイプ-Ⅰという粒子のまま消化管を素通りする。それによって、脂質代謝改善、コレステロール排出促進、血糖値上昇抑制、抗糖尿病、糖尿病性腎症抑制、腸内細菌叢の改善、免疫調節、抗アレルギー、肥満抑制、抗酸化、尿酸値の低下などが発揮される。
天然物質-植物成分

身近な万能薬であるヨモギを活用しましょう!

ヨモギは多年草であるため、冬場でも採取できる。お正月の餅に入れたり、お風呂に入れて保温効果を高めると共に、数々の生理的効果を得ることが出来る。どの成分がどのように効くのかという視点ではなく、それらの総体が絶妙に作用するのだと捉えるべきである。
健康-医薬品

タミフルとお茶を較べておきましょう

最もシェアの大きいノイラミニダーゼ阻害薬は、細胞内にて増殖したインフルエンザウイルスが、細胞外へ出る際に必要としているノイラミニダーゼの働きを阻害することによって、ウイルスが細胞から遊離することを抑える。一方、お茶に含まれている各種成分は、ウイルスの吸着・侵入、融合、複製、遊離の各段階を抑制するため、抗インフルエンザ薬よりも格段に高い抗インフルエンザウイルス効果が得られる。
感染症

手を洗うと付着したインフルエンザウイルスが死ななくなる

洗わない手には、RNAウイルスであるインフルエンザウイルスの遺伝子RNAを分解する〝リボヌクレアーゼ〟が存在している。手を洗うとリボヌクレアーゼが洗い流されると共に、リボヌクレアーゼの産生を促していた細菌も洗い流される。結果として、手洗いは感染者を増やすことになる。
人体のメカニズム

降圧剤の普及が入浴関連死を増やした

入浴に伴って血圧が変動するのは当たり前である。浴槽から立ち上がろうとする時に必要な血圧が得られないのは、薬で強引に抑えているからである。入浴関連死(家庭内溺死)の件数は、ある時期から急に増え始めた。その時期は、血圧を下げるための降圧剤を服用する人口が増え始めた時期と一致している。
人体のメカニズム

入浴関連死の最多原因はヒートショックなどではない

脱衣所や洗い場が寒くても、そこでの事故発生は少ない。死に至っているのは、殆どが自宅の浴槽内である。自宅の浴槽内で死に至った例の約7割が、顔面水没(溺死)であり、その他は、熱い湯による熱失神である。浴槽内でなぜ起き上がれないのかと言えば、意識が消失するからであり、その最大原因は起立性低血圧、転倒時の強打、熱失神のためである。
熱-光-電場-磁場

体の深部を効率良く加温する方法

ラジオ波はマイクロ波よりも波長が長く、水分子による吸収率が低い(減衰し難い)ため、体の深部まで穏やかに加温することが出来る。体の深部を加温したいという目的があるのならば、最良の選択肢としては〝ラジオ波治療器(ラジオ波温熱治療器)〟を用いることである。
熱-光-電場-磁場

がんを治すも防ぐも基本は温めることである

血流が悪い腫瘍微小環境は、外部から加温されやすい。そのため、温熱療法を行うことによって、効率よく加温することが出来る。39~41℃まで加温することによって、免疫細胞の浸潤と活性化が促進される、腫瘍微小環境で起こっている免疫抑制メカニズムを打ち消すことができる。
人体のメカニズム

体内の遠赤外線ヒーターを増やす方法

ミトコンドリアは体内の遠赤外線ヒーターである。その遠赤外線ヒーターを増やすには、ほぼ全身的に分布している白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞へと変化させることである。そのためには、寒冷刺激や運動の他に、クルクミンとL-テアニンの摂取がお勧めである。
人体のメカニズム

解熱剤は戦闘/修復作業のスイッチをOFFにする

TRPチャネル (Transient receptor potential channel)は、温度受容体としての機能の他、種々の化学的・物理的刺激を感受するセンサーとして、体内の各種の細胞に備わっており、スイッチの役割を果たしている。風邪の時も、その他の感染性の疾患の時も、怪我などによる損傷の時も、温度の高まりによって問題解決能力を高める仕組みになっている。  るようになっている。
人体のメカニズム

遠赤外線の直接的な創傷治癒促進メカニズム

遠赤外線(FIR) は、Notch1 シグナル伝達経路を刺激することによって、ケラチノサイトの移動と増殖を促し、創傷治療を促進する。なお、ケラチノサイトとは、皮膚の表皮層を構成する細胞である。太古より、動物と戦って怪我をしたとき、その治癒を早めてくれたのは火であった。遠赤外線の他、近赤外線や赤色光も有効である。
人体のメカニズム

痛いところに手を当てる理由

痛いところに手を当てる理由は、1. その行為が本能として備わっているため。2. 触覚や圧覚を優先させることによって、痛覚が抑制されるため。3. 壊れたかも知れない組織を物理的に保護するため。4. 出血の可能性もあるため、圧迫によって止血するため。5. 圧迫によって急性炎症を緩和するため。6. スキンシップによって痛みを緩和するため。7. 患部に遠赤外線を送るため、である。