人体のメカニズムのカテゴリー

生命-進化

ヒトは腐った肉をも食べる能力を秘めている

ヒトの胃液が強酸であることを当たり前のように思っているかも知れないが、決して当たり前ではない。ヒトは昔、動物の肉を大いに食べてきたが、冷蔵庫が無いため短時間で腐敗が進んだ。そこで、腐肉食動物のハイエナのように、胃の内部を強酸に保つ能力を獲得することによって、腐敗した肉をも食べられるように進化した。
人体のメカニズム

乳糖不耐症?「症」とはいったい何事だ!!

「症」は、病気の性質や状態を指す語である。しかし、乳糖を分解できないのは病気ではない。逆に、離乳期を過ぎたのに乳糖を分解できることのほうが、病気なのである。成人になっても問題無く牛乳が飲める場合、それは遺伝子変異の結果であり、ラクターゼ活性持続症と呼ばれる。(「症」の文字を使いたくない場合はラクターゼ持続性と呼ばれる)
人体のメカニズム

食べてすぐ寝ても牛にはならない ~胃食道逆流症の真実~

日常的に和食を食べている人が「胸焼けがする」という例は殆ど無い。下部食道括約筋の弛緩は、特に消化管ホルモンのコレシストキニンによって促される。コレシストキニンの分泌は、ペプチド、アミノ酸、脂肪酸、アルコールによって促される(高タンパク質+高脂質+アルコールの組み合わせが最悪となる)。
人体のメカニズム

物を飲み込む時には顎を引くのが基本

遥か昔から、物を食べたり飲み込んだりする場合、頭部(頸部)は、やや前屈(うつむき加減)であるのが普通であった。そのため、やや前屈である場合に最も飲み込み易い喉の構造になった。逆に、深呼吸するときのように頸部を後屈すると、気道の方が広く確保されることになった。それは即ち、飲み込んだものが気道のほうへと誤嚥されやすくなることを意味する。
人体のメカニズム

飲んだ水は重力に逆らってでも胃に向かう

食道の蠕動運動は、基本的には食道壁に埋め込まれた内在神経によってコントロールされている。そのため、食道自体が脳を持っているイメージである。もし、食道が単なる肉のホースであれば、キリンは水を飲むことが出来ない。食道は、それ自体が高度な神経系を持った、超高性能な自律器官なのである。
人体のメカニズム

ヒトの細胞の安全温度は42℃までである

80~90℃のお茶やコーヒーを飲むと、舌や、口腔内・咽頭・食道の表面を覆っている粘膜の上皮細胞は瞬時に死滅する。その結果、粘膜による防御機能が損なわれ、ウイルスや細菌に感染しやすくなる。また、化学物質やアレルゲンが侵入しやすくなる。更には、舌がん、咽頭がん、食道がんのリスクが高まる。
人体のメカニズム

不足の可能性があるのは酵素ではなく補因子のほうです!!

補因子の多くはビタミンであったりミネラル(金属イオン)であったりする。それは即ち、多くの人が日常的に不足させている栄養素である。従って、「酵素が不足している」のではなく、酵素が働くために必要な「補因子が不足している」のである。だからこそ、酵素を補おうとするのではなく、ビタミンやミネラルを補給すれば良いのである。
人体のメカニズム

消化酵素の全貌 ~「酵素商売」に騙されないためにも

〝酵素〟は細胞が必要に応じて作り出すものであり、間違っても体外から補うものではない。ヒトの場合、体内に存在する酵素は代謝酵素と消化酵素に分けることができるが、消化酵素が占める割合は2~4割ほどであり、沢山食べた時ほど増産されることになる。消化酵素の種類や量は、動物の進化の過程において、食べてきた物の種類に適応するように変化してきた。
生命-進化

消化管の中はまだ体の外である

多くの人は、口から物を飲み込んだ時点で、その物が体内に入ったと錯覚している。しかし、消化管内は外部と直接つながっており、基本的には外部であるため、その物はまだ体内には入っていない。食べた物が消化管の中をゆっくりと流れる間に、ヒトの体は必要なものだけを拾い上げる作業をする。逆に、不必要なものは拾い上げないようにする。
人体のメカニズム

女性ホルモンを増やすには筋トレが最も有効

体が要求していないのに勝手に体外から性ホルモンを補うと、弊害の方が大きくなる。従って、体が性ホルモンを必要とする状況を作ってやることが重要。骨格筋は男女共に、筋線維の修復、再生、肥大のためにエストロゲンも利用している。そのため、筋線維を壊すことによって、テストステロンだけでなくエストロゲンも必要とする状況になる。
人体のメカニズム

人生の半分以上は微量ホルモンにて生きるようになっている

性ホルモンというのは、生物学的には〝繁殖活動〟のための指令物質なのであり、そのような活動の時期を過ぎたならば速やかに減少させるべきものなのであり、実際にそうなっている。若い頃の体に戻ろうとして性ホルモンを体外から補充すると、体はそれを分解・排泄する仕組みも規模を縮小しているため、がん化など、害の方が多くなる。
人体のメカニズム

歌唱は人間を総合的に鍛え上げる

歌唱は、早歩き(時速6キロメートル)と同等以上の活動量になる。また、身体面だけでなく、精神面、教育面、社会面/感情面でも数々の恩恵をもたらしてくれる。施設などにおける音楽療法では、皆で歌うことによって認知機能の改善率が更に高まることが確認されている。
人体のメカニズム

呼吸を使い分けて運動パフォーマンスを高める

呼吸を使い分けて運動パフォーマンスを高めるには、素早い反応が要求される時は息を止める、最も強い筋力が必要なときは叫ぶ、叫べない状況の時は息を止めたままにする、正確な動きが必要な時はゆっくり息を吐く、ということが基本になります。
人体のメカニズム

HSPが既に増えているときは温めないほうが良い

健康な時や、種々のストレスが少ない時は、意識的にHSPを増やすことで健康度が更に高まり、病気を予防できるが、何らかの病気や怪我を患っているときは、大抵の場合はHSPの量が既に増えているため、温熱によって人為的にHSPを更に増やすとHSPが過剰になり、炎症を亢進させる場合がある。
人体のメカニズム

熱ショックタンパク質「Hsp70」を誘導してみよう

熱ストレスは、熱ショックタンパク質(HSP)の発現を促す。それによって異常/変性タンパク質が減り、それらの凝集が防がれる。その結果、各種の慢性疾患(神経変性疾患や心血管疾患など)が防がれたり、老化による筋萎縮が遅くなったり、長寿が促進されたりする。
環境問題

歳と共に血圧が上がるのは当たり前ではない

ヤノマミ族(Yanomami)は、年齢が高まっても最高血圧が100mmHg前後、最低血圧が60mmHg前後のまま維持される。生活習慣病も皆無である。しかし、彼らの体には、違法に金採掘を行う業者が撒き散らした水銀によって体が蝕まれ、寿命は50歳前後になってしまっている。
人体のメカニズム

ガムではなく硬い木を噛むと認知機能が高まる

ガム咀嚼前後では有意な変化は見られなかったが、硬い木の棒咀嚼前後では、咀嚼後の脳内グルタチオン濃度が統計学的に有意に増加した。結局、軟らかい物を頑張って噛んで咀嚼回数を増やしても、認知機能に対してはあまり大きな効果は無い。一方、硬いものを休み休み5分間噛んだだけでも認知機能が高まるのである。