ワクチンを沢山打つほど他の病気に罹りやすくなる

ワクチンで、たとえ目的とする感染症を防げたとしても、他の疾患を増やしてしまうことになる

 ワクチンの全てを推奨している立場の人に、ぜひ知っておいていただきたいことがありますので、そのうちの一つを紹介しようと思います。
 次に紹介する論文は、今でもWeb上で読むことが出来るのですが、紙面の背景に「RETRACTED(撤回)」の文字が入れられています。即ち、表向きには編集者の方で取り消しましたよ、ということです。しかし、著者は撤回することに同意していないですし、第三者が内容をしっかりと読むことが出来ます。細かな事情は知る由もないのですが、ワクチンを提供している企業にとっては面白くない論文に違いありません。
 また、国の指示のもとに動かなければならない立場の人は、たとえ子ども(他人の子ども)がどうなろうと上司に指示に従いたいでしょうから、このような情報については見ないように心掛けていらっしゃることでしょう。ただ、そのような人ばかりではないと思いますし、勇気をもって正しい事を貫こうとされている方もいらっしゃると思われますので、何らかの参考になればと思います。

 この論文は、米国の研究者によるもので、2020年に報告されたものです。ある小児科診療所において過去10年間に得られたデータが解析されたもので、ワクチンを1種類以上接種した子ども2,763人と、全く接種していなかった子ども561人が、種々の観点で比較され、ワクチンがもたらす影響が確かめられたものです。
 ワクチンを1回以上接種した子どもの場合、ワクチン接種が行われた最小年齢は生後2か月、最大年齢は10歳6か月、平均年齢は4歳3か月でした。また、ワクチンを接種された回数は、少ない子が1回、多い子が40回でした。そこで、データ解析のために接種回数に基づいて4グループに分けられ、10年間の追跡調査の結果についてグループごとに解析されました。

 掲載した図(高画質PDFはこちら)の右側のA~Fのグラフのうち、Aを拡大したものを図の左上に載せました。横軸は、左端がワクチンを一度も打っていないグループ、その右側の4つがワクチン接種回数の違いによってグループ化されたもので、右に行くほど接種回数が多かったグループになります。縦軸は、当該診療所に来院した回数をインデックス化したRIOV(来院率のオッズ比)の数値が採られています。即ち、数値が大きいほど、心身のトラブルのために来院した回数の多いことを示しています。

 では、結果を見てみましょう。一番左上のグラフは、診断の結果として「喘息」と診断された子どもについて、ワクチン接種との関係が集計された結果です。一目瞭然で、ワクチン接種回数の多かったグループが、最も多く喘息に罹っていたことが判ります。即ち、ワクチンを全く打っていなかった子が喘息に罹って来院した率を「1」とした場合、ワクチン接種の回数が最も多かったグループでは、その「16倍」にまで高まっていたことを示しています。
 同様に、その右側のグラフは「アレルギー性鼻炎」についてですが、ワクチン接種回数の多かったグループの子どもは、ワクチンを打たなかった子どもの20倍まで来院率が高まっていたことが判ります。また、その下段のグラフにあるように、副鼻腔炎も、呼吸の障害も同様、ワクチン接種回数が増えるほど来院率(即ち罹患率)が高まったことを意味しています。

 同様のグラフが図の右側にあり、ワクチンの接種回数が多かった子どもほど、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、行動の問題、耳の痛み、中耳炎、結膜炎、その他の目の疾患、貧血、湿疹、蕁麻疹、皮膚炎、胃腸炎、体重/摂食障害などが大幅に増えたことを意味しています。なお、右下のブラフのように、ワクチン接種とあまり相関の見られなかった項目もあり、これは上記データの信頼性を高めることにもなっています。

 上述のうち、最初に紹介した喘息やアレルギー性鼻炎など、やはり免疫系に絡む疾患がワクチン接種の結果として多く発生することが判ります。そして、種々の炎症性疾患も類似の機序ですし、ADHDや行動の問題などのような脳や精神に絡む障害が増えることは、非常に怖いことだと言えます。
 以上をまとめて言うならば、ワクチンで、たとえ目的とする感染症が防げたとしても、他の疾患を増やしてしまうことになる、と言えそうです。或いは、ワクチンは決して健康体を作らない、とも言えそうです。更に言うならば、健康体になれば、殆どのワクチンは不要になります。

 ワクチンで問題が起こる原因は、打ったワクチン製剤の種類、添加物の種類や有無によって様々ですので詳細は割愛しますが、概観するならば、比較的短い期間において多種類のワクチンを沢山打つほど種々の障害が出やすくなる、と言えます。
 また、多くのワクチンを一定年齢までに打ち終えようとすると、常識的に獲得免疫が得られないであろう低年齢のうちから何種類ものワクチンを打ち始めることになります。例えば1歳未満でワクチンを打っても、体はまだ敵か味方かを学習している途上ですから、打たれたワクチンが敵とみなされず、抗体価がまともに高まらない可能性があります。また、幼少期に打たれたワクチンの効力はせいぜい数年~10数年であることが多いですから、成人になってからその感染症にかかって致命傷を負うことになります。

 ワクチン接種を国の指針のまま子どもたちに伝えようとしている方々、自ら行動を起こすか起こさないかは別にして、ワクチンのデメリットをしっかりと見るようにして戴きたいと思います。せめて、ワクチンの幾つかは強制ではないのですから、不必要に子どもたちやお母さん方に勧めるのはやめにしていただきたいと思います。接種の回数が増えるほど弊害の起こる率が跳ね上がることは、上述のデータの通りです。なにとぞ、宜しくお願いしたします。

 
執筆者
清水隆文

( stnv基礎医学研究室,当サイトの keymaster )
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