化粧品会社で働いていた頃、聞いた時に、衝撃を受けた言葉があります。
「肌は臓器」
最初は「臓器って見えないカラダの中にあるもの」と思っていたので少し驚きました。でも、多くの方の肌に触れ、肌の悩みを聞く中で、
例えば吹き出物は、できる場所によって、
そして、私が長年感じてきたこと。
恋をしている女性の肌は、やはりとてもキレイなのでした…。
「では恋愛していない私はどうしたらいいの?(*´Д`*)」そんなふうに思うかもしれません。でも実は、そこに大きなヒントがあります。
まず、恋する肌が輝く理由として、私たちの身体には、さまざまなホルモンがあります。
・ドーパミン(満足)
・エンドルフィン(快楽)
・セロトニン(幸福)
・バソプレシン(魅力)
・オキシトシン(愛情)
恋愛している時、肌が輝く理由。それはおそらく、愛の言葉でエンドルフィンが分泌されたり、スキンシップでセロトニンやオキシトシンが分泌されたりと、幸せホルモンがあふれるからだと思います。中でも、愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の存在はとても大きいです。オキシトシンは脳の下垂体から分泌されます。
そしてこのオキシトシンは、恋愛していなくても分泌させることができます。家族や友人との触れ合い、ペットを撫でたり、好きな芸能人を見たり、自然の美しい景色を見ることでも分泌されます。
そして、自分自身に触れることでも分泌させることができます。
だから私は、スキンケアの時に意図的に「手のひら」でスキンケアをします。手のひらという愛情機関。手のひらで優しく肌に触れる。温かさを感じながら、ゆっくりスキンケアをする。
コットンは使わず、手のひらの温度で化粧水を温めて肌に触れ、その温もりでやさしく包み込む。こうした触れ方によって神経を介し、脳内で幸福ホルモン「オキシトシン」の分泌が促されます。オキシトシンはストレスによる炎症を抑え、幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌にも関わっています。
肌自体でもオキシトシンを分泌し、表皮の再生、抗炎症、老化抑制などに関わることが研究で分かってきています。マッサージやスキンケアなど、肌へのアプローチが心身の健康や美肌に影響するのは、このためかもしれません。「触れる」という行為は、愛のホルモンを生む。それは、自分自身に対しても同じなのです。
それだけで、身体は「安心」「愛情」を感じ取り緊張をほぐすのではないでしょうか。実は最近の研究では、肌は温度や触覚だけでなく、「光」「音」「色」「味」まで感知しているという、驚きの事実も分かってきています。つまり、肌は感じとっている。
そして肌と心は、深くつながっている。思えば「手当て」という言葉もあります。例えば腰が痛い、となった場合、痛いところを手でさすりますよね。また、子どもの頃、お腹が痛くなった時、母親に手のひらを当ててもらうと、不思議とお腹の痛みが和らいだり…。そんな記憶を持っている方も多いのではないでしょうか。手のひらは、身体だけでなく、不安までやわらげてくれるのかもしれません。
そして、どんなスキンケアを選ぶかももちろん、大切です。年齢とともに「皮脂量」「水分量」は減っていきます。そのため、肌を守るためには良質な油分や保湿成分も必要になってきます。さらに最近では、スマートフォンから出るブルーライトも肌の老化に関係していると言われています。
家にいるからといって何もつけないまま過ごすより、基礎化粧品で肌を守ること。それも大切だと私は思っています。
では、どんなスキンケアが良いのか。
私が基礎化粧品やシャンプーなど直接肌に触れるものを選ぶ時、
トロッとしていていかにも「潤いそう」と感じますが、実はここに落とし穴があります。肌のバリア機能は脂質(油)でできています。しかし界面活性剤には、「油を溶かす性質」があります。つまり、界面活性剤が多く含まれたクリームを使うと、肌のバリアである脂質を溶かしてしまう可能性もあるのです。高級なクリームだから良いとは限らない。本当に肌を守るものなのか。そこを見極めることが大切だと感じています。
お気に入りのアイテムを揃えてスキンケアの時間の10分は、肌を整える時間、心を整える時間でもあります。忙しく塗るのではなく、手のひらの温もりで包み込む。
もし、その10分さえも作る時間がないのであれば、
もしかしたら肌は、高価な化粧品よりも先に、その手のひらの愛情を受け取っているのかもしれません。今日からのスキンケアは、ほんの少しゆっくりと。自分の手のひらで、自分を愛する時間をつくってみてください。
