《今回のアイキャッチ画像(高解像度版)》
◆ 第51話 ── みのり専用のPSMが届く
◆ みのり専用のPSMの設計
あかりは、みのりにまだ渡していないPhotoSignal Modulator(PSM)を早く渡したいと思っていた。これの量産については、大学発ベンチャーであるNeuroSilk Engineeringに依頼しているが、すぐに出来るはずはない。
(……もっと高めたい… みのりさんの脳力…。おそらく、かなりのレベルになっていると思うけど… こんなもんじゃないはず…)
あかりは、世の中で、限界だとか、不可能だと思われていることを、突破するのが好きであった。研究者として、技術者として、それは当然ともいえる動機であった。
(……じゃ、私がもう一台作るか…。 ……それなら、みのりさん専用の設定にしよう。どんな設定にしようかな… ……そうだ…情報の取り込み速度を極限まで高めようかな… …たぶん、今の段階では、そこがボトルネックになってる気がするから…)
あかりは、頭の中で目標を設定した。
(……するべきことは…)
(まず、視線移動に同期する照射パターンの最適化。みのりさんの眼球運動は一般的なパターンより高速で、視線の停止時間が短い。そのため、照射のタイミングを通常より細かく分割し、視線の移動と一致させる必要がある)
(次に、周辺視野の情報処理を補助する光学信号。みのりさんは、周辺視野の取り込みが強く、読書時に中心視だけでなく周辺視野も使っている。その特性を活かすため、光の分布を中心から周辺へ向けて緩やかに変化させる)
(さらに、統合処理を支援する微弱変調の設定。みのりさんは、内容の構造化が速いため、その処理を妨げないよう、光の変調は最小限の範囲で安定させる必要がある)
(そして、読書時の視線移動に合わせた照射角度の調整。行を追うときの視線の傾きや、ページ全体を見るときの視線の広がりに合わせて、照射角度を細かく補正する)
(最後に、みのりさん専用の光学プロファイルの作成。以前のMEGデータによる特性を前提として、光の強度・変調・分布を、みのりさん専用に最適化する)
(……これでいい…… みのりさんの処理速度は、もっと上がる…… 読書の速度も、理解の速度も…… 限界まで引き上げられる……)
あかりは、頭の中で描いた調整項目を確認し、装置の設計を進める準備を整えた。
◆ みのり専用PSMの組み立て
(……するべきことは……)
あかりは、頭の中で並べた調整項目を確認しながら、作業台の前に立った。
机の上には、光学モジュール、微細LEDアレイ、散乱板、変調ユニット、そして、みのり専用に選んだ高精度の同期センサーが並んでいた。
あかりは、まず光学モジュールを手に取った。照射パターンを細かく分割するため、内部の制御基板に新しいプロファイルを書き込んだ。
(……視線移動の同期は、通常の倍の分解能が必要…… みのりさんの眼球運動は、一般的な読書時より高速だから……)
基板の設定を変更し、照射タイミングをミリ秒単位で細かく調整した。
次に、周辺視野の補助信号を生成するユニットを取り付けた。光の分布を中心から周辺へ向けて緩やかに変化させるため、散乱板の角度を微調整した。
(……周辺視野の取り込みが強い…… 中心視だけでなく、ページ全体を同時に処理している…… それに合わせて、光の広がりを最適化する……)
散乱板の固定具を締め、光の分布が均一になるように位置を調整した。
続いて、統合処理を支援する微弱変調ユニットを接続した。みのりの処理速度を妨げないよう、変調は最小限の範囲で安定させる必要があった。
(……変調は強すぎると逆効果…… みのりさんの場合は、処理が速いから…… 補助はほんの少しでいい……)
あかりは、変調ユニットの出力を通常より低い設定にし、安定性を優先したプロファイルを適用した。
最後に、みのり専用の光学プロファイルを装置全体に統合した。基板の端子を接続し、装置内部の制御系に新しい設定を流し込んだ。
(……これで、みのりさんの処理速度は…… 読書でも、理解でも…… 限界まで引き上げられる……)
あかりは、装置を作業台の中央に置き、電源を入れた。
光が立ち上がり、ランダムな強度変動が安定して出力された。そして、照射角度、変調、分布、同期、その全てが、みのり専用に最適化されていた。
あかりは、装置の動作を数秒間確認し、静かに頷いた。
(……これでいい…… みのりさんの脳力は、まだ伸びる…… この装置なら……確実に……)
あかりは装置の電源を切り、側面に小さく “Minori Spec” と刻印を入れた。
これで、みのりに渡す準備は整った。
◆ あかりさんからのメッセージ
みのりが帰宅して、制服のまま机に向かっていたとき、スマホが小さく震えた。あかりからのメッセージであった。
『みのりさん。今日の17:30ごろ、ご自宅にお伺いしてもよろしいでしょうか。みのりさん用に調整した、新しい光の装置をお渡ししたいんです。』
みのりは、息を飲んだ。
(……あかりさんが…家に来る…?! あかりさんのこと… これまで、ママに何も言ってなかった……)
胸の奥がきゅっと縮まった。でも、黙って迎えるわけにはいかない。みのりは、すぐに階段を降りてリビングへ向かった。
◆ ママへの説明
キッチンでは、ママが夕食の下ごしらえをしていた。ひよりは宿題のプリントを広げていた。
「……ママ、あの……」
みのりの声は、自分でも驚くほど小さかった。
ママが振り返った。
「どうしたの?…みのり…」
みのりは、スマホを胸の前でぎゅっと握りしめた。
「…あの…今日の17:30ごろ……大学の人が来てくれるそうなの…。…私の…勉強を見てくれてる人で…… …それで… …新しい装置を持ってきてくれるって……」
言いながら、自分でも説明になっていないことが分かった。
ママは目を丸くした。
「大学の人? みのり、そんな人と関わってたの?」
みのりは、少しだけ視線を落とした。
「…うん…夏休みの前から…… 私の…脳のこととか…… 勉強のこととか…… いろいろ…助けてくれてて……」
言葉が途切れた。でも、続けた。
「今の私が…ここまで来れたの…… ほとんど…その人のおかげで…… だから…… 家に来るって言われて…… ちゃんと…ママに言わなきゃって……」
ママは、驚きと、少しの心配と、そして何より、みのりの真剣さを感じ取った表情になった。
「みのり…… そんな大事なこと、言ってくれたらよかったのに」
みのりは、申し訳なさそうに首をすくめた。
「…ごめんなさい… なんて言えばいいか…わからなくて……」
ひよりが、宿題の手を止めて口を挟んだ。
「えっ、大学の人!? お姉ちゃんのお姉さんみたいな人!? 会ってみたい!」
ママは少し笑って、みのりの肩に手を置いた。
「いいよ。来てもらって大丈夫。ちゃんと挨拶するからね」
みのりは、胸の奥がふっと軽くなるのを感じた。
「……ありがとう、ママ……」
みのりはスマホを開き、震える指でメッセージを送った。
『大丈夫です。ママにも話しました。お待ちしています。』
送信ボタンを押した瞬間、胸の奥に小さな緊張と、それ以上の安心が広がった。
◆ あかりが訪問する
17:30ごろ、玄関のチャイムが控えめに鳴った。
みのりは、胸の奥が一気に熱くなるのを感じた。
(……来た……)
ママとひよりも、自然と玄関のほうに視線を向けた。
みのりがドアを開けると、そこには、落ち着いた表情のあかりが立っていた。
手には、丁寧に梱包された PSM-Minori Specがあった。
「こんばんは。みのりさん、お約束の時間に伺いました」
その声は、玄関の空気を一瞬で整えるような、柔らかくて、深い安心を含んだ声だった。
みのりの後ろから、ママとひよりがそっと顔を出した。
あかりは、すぐに気づいて、穏やかな笑みを向けた。
「初めまして。みのりさんの学習を少しだけお手伝いしている、大学の者です。今日は、みのりさん専用に調整した装置をお持ちしました」
その一言で、ママの表情が、ふっと緩んだ。
「初めまして。みのりが……いつもお世話になっているようで……」
ママの声は、驚きと安心が混ざった、柔らかい声になっていた。
ひよりは、興味津々で前に出た。
「お姉ちゃんの…お姉さんみたいな人なんですか?」
あかりは、ひよりに向けて少しだけ目線を下げ、優しく笑った。
「そうですね。みのりさんが困ったときに、少しだけ力になれたらと思っている人です」
ひよりは一瞬で心を掴まれたように、目を輝かせた。
「すごーい!!」
ママも、ひよりの反応を見て、さらに安心した。
「どうぞ、中へ。みのりの部屋でよろしければ……」
あかりは、丁寧に頭を下げた。
「ありがとうございます。設置と、簡単な説明だけさせていただければ十分です」
その礼儀正しさと、落ち着いた声の響きだけで、玄関の空気は完全に、あかりのペースになっていた。
みのりは、その光景を見ながら胸の奥がじんわり温かくなった。
(……あかりさん…やっぱりすごい…… ママもひよりも…安心してる……)
みのりたちが部屋へ向かう途中、ひよりは小声でママに言った。
「ねぇ……あの人、なんか…すごく優しいね…」
ママは、少し笑って頷いた。
「みのりが信頼してる理由、わかった気がするね」
みのりは、階段を上がる途中でその言葉が聞こえ、胸の奥がまた少し軽くなった。
◆ ひよりの「思い出し」
2人が階段を上がって行ったあと、ひよりが小声で言った。
「……あれ?… …あの人……どこかで見た気がする……」
ママはちょっと驚いた。
「え? そうなの?」
ひよりはスマホを取り出し、慌てて画面を操作した。
「ほら! この動画! ぶつりーずの演奏のやつ!」
スマホの画面には、飲食店での即興演奏のニュース映像が流れた。そして、サックスを吹くみのり。その後ろでドラムを叩くあかりの姿。
「このドラムの人!! この人だよ!!」
ママは目を見開いた。
「……確かにそうだわ…… えーっ、ドラムもする人… あとで聞いてみようね」
ひよりは興奮気味に大きな声で言った。
「すごい!! この人だ!!」
2人が階段を下りてくるまで、ママとひよりは、そわそわして落ち着かなかった。
◆ みのりの部屋に設置
みのりの部屋では、PSM-Minori Specの設置と説明が進んでいた。
あかりは周囲を軽く見渡し、机の位置や照明の角度を確認した。
「みのりさん。このあたりに置くのが一番良さそうですね」
あかりは、PSM-Minori Spec のケースを開き、光学モジュールを取り出した。
みのりは、緊張と期待が入り混じった気持ちで見つめた。
「これが……私専用の……?」
「はい。みのりさんの脳内処理の特性に合わせて調整しました。読書や学習のときに使うと、かなり捗ると思いますよ」
あかりは、装置を机の端に置き、角度を調整しながら説明を続けた。
「照射は、部屋全体に広がりますから、眩しさはありません。部屋の電灯を消して、これを使ってください。全ての設定を、みのりさんに合わせていますから、違和感なく使えるはずです」
みのりは、胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。
(……あかりさん…… こんなに丁寧に…… 私のために……)
設置が終わると、あかりは軽く手を合わせるようにして言った。
「これで準備完了です。あとは、ほとんど自動で動作しますので、日常的にはスイッチのON/OFFだけでよいです」
みのりは深くうなずいた。
「……ありがとうございます……」
◆ ママの気づき
みのりへの説明が終わり、2人が階段を降りてきたとき、ママとひよりは、急いで階段のところに行った。
ママが少し緊張した面持ちで口を開いた。
「あの…… お名前、お伺いしてもよろしいでしょうか……」
あかりは丁寧に頭を下げた。
「はい。水瀬あかりと申します」
その名前を聞いた瞬間、ママはどこかで聞いた記憶がふっと蘇った。
「……あの…… 私は都合で行けなかったんですが…… 図書館ホールで講演された先生ですか?」
あかりは静かに頷いた。
「はい。その節は、お世話になりました」
ママは、驚きと恐縮が入り混じった表情になり、深く頭を下げた。
そして、おもむろに顔を上げて続けた。
「講演を聞きに行ったママ友達から…すごくいい講演だったと聞きました。その先生が……みのりに……。 …本当に…ありがとうございます……」
あかりは、その気持ちを受け止めるように微笑んだ。
「みのりさんが頑張っているからこそです。私は、少しお手伝いをしているだけです」
ひよりが、ママの袖を引っ張った。
「ママ、ほら、ドラム!」
ママは、はっとして続けた。
「さっき、この子から、先生がドラムを演奏されていることを知らされて、それにもびっくりしたんです」
あかりは、少し照れたように微笑んだ。
「あの演奏は、研究者の皆さんと偶然の流れで…… みのりさんの演奏、凄かったですよ」
「みのり、あなた……こんなすごい先生と、演奏まで…ご一緒させていただいて……」
ひよりは、あかりを、満面の笑みで見上げて言った。
「お姉ちゃんの…すごい味方なんですね!」
みのりは、その言葉に胸が熱くなった。
(……そうだよ…… あかりさんは…… 私の…すごい味方……)
あかりは、長居すると申し訳ないので、丁寧に挨拶した。
「お母さま、そして妹さん、今日は突然お伺いすることになって、申し訳ありませんでした。私はこれで失礼いたします。じゃ、みのりさん、またね(微笑)」
玄関まで見送りに出たみのりは、靴を履くあかりの横で、少しだけ視線を落としていた。
「……今日は …ほんとうに、ありがとうございました……」
「みのりさん、もうここで…」
しかし、みのりも、ママも、ひよりも、玄関の外まで出て、あかりがクルマに乗り、そのクルマが見えなくなるまで頭を下げていた。
◆ みのりの部屋──揺らぐ光の凄い効果
あかりを見送ったあと、みのりは急いで夕ご飯を流し込み、階段を駆け上がって自分の部屋に戻った。机上には、あかりが持ってきてくれた PSM-Minori Spec が異彩を放っていた。
(……なんか… すごい装置… 「Minori Spec」って書いてる… あかりさん……)
みのりは、教えられたとおり、スイッチを入れ、部屋の電灯を消した。
装置が起動すると、部屋の見え方がわずかに変化した。
光が空間に均一に広がり、視界の端でランダムな強度変動が確認できた。
みのりは、その変動を数秒間観察した。
視覚入力の負荷が減少し、眼球周囲の筋緊張が弱まる感覚があった。
焦点移動が滑らかになり、奥行きの把握が安定した。
そこで、みのりは夏休み前に図書館で借りた量子化学の入門書を手に取った。
ページを開いた瞬間、文字の輪郭が、通常より明瞭に見えた。
行を追うときの視線移動が安定し、情報の取りこぼしが少なくなった。
読み取った内容が、短時間で頭の中に整理されていく感じがした。
ページをめくった。次のページ。さらに次のページ。
みのりは、自分の脳内で「読む → 内容を把握する → 理解として定着する」という流れが、以前より明らかに高速化していることを自覚した。
(……えっ?! …すごい…… …不思議…)
電子軌道の図を見た瞬間、形状とエネルギー準位の関係がすぐに把握できた。
式を追うと、途中の計算の意味が自然に補完され、計算の流れが途切れずに理解できた。
(……処理が途切れない… こんな速度で…内容がそのまま頭に入るなんて……)
みのりは、窓の外を眺めて思った。
(……あかりさん…… これ……本当にすごい…… これなら、専門書も短時間で読み進められる……)
量子化学の入門書を閉じ、しばらく装置の光を見つめた。そして、ある事を思った。
(……速く読める…… それなら、もっと速く読める方法もあるはず……)
◆ 速読の方法を調べた
みのりは、スマホで「速読 方法」「速読 トレーニング」などの語句を検索し、出てきた情報を一つずつ確認していった。
画面をスクロールしながら、みのりは自分の脳の状態と照らし合わせて、必要な項目をノートに書き出していった。
☆ 視線移動の最適化
行を追うときの視線移動を安定させる。
左右方向の眼球運動を滑らかにすることで、行間の情報処理が途切れにくくなる。
指やペン先を行の下に置き、素早く滑らせ、それを目で追う練習が有効。
☆ 視野の拡張
一度に認識できる文字数を増やす。
中心視だけでなく、周辺視野の情報を同時に処理する。
ページの左端と右端を交互に素早く見る練習や、新聞紙面から特定の語句を短時間で探す練習が役立つ。
☆ 視読(しどく)の習得
脳内で文字を音として再生する「脳内音読」を減らす。
文章を視覚情報として処理するため、文字を“音”ではなく“形”として捉える。
「あー」と声を出しながら読むことで、脳内音読を物理的にブロックする方法がある。
☆ ブロック(塊)読み
1文字ずつではなく、単語単位 → 1行単位 → 2〜3行単位へと処理範囲を広げる。
短時間でまとまりを視野に入れ、内容を一括で把握する訓練。
☆ 重要情報の抽出
文章中の意味を持つ語句を優先的に処理する。
不要な語句を読み飛ばすのではなく、必要な情報を先に認識する。
論理構造を把握しながら読むことで、理解の負荷が減る。
☆ 理解の即時化
読んだ内容を短時間で整理する。
文章を読みながら、同時に頭の中で構造化する。
☆ 眼筋の強化
眼球運動の速度を向上させる。
視線移動の反応速度を上げることで、行の追従が安定する。
左右方向の高速視線移動や、指先追従の練習を継続する。
☆ 倍速トレーニング(処理速度の基準値を上げる)
脳の可塑性を利用し、速い速度を基準にする。
1分間通常速度で読む → 1分間限界以上の速度でページをめくる → 再度通常速度で読む。
高速道路から一般道に降りた直後のように、通常速度が遅く感じられ、処理がスムーズになる。
☆ プレビュー(構造把握)
本を読む前に、タイトル・目次・序文・終章を短時間で確認し、全体構造を把握する。
文章の流れを事前に理解しておくことで、読解負荷が大幅に減る。
☆ 語彙・背景知識の強化
知らない語句や概念は処理速度が落ちるため、基礎知識の蓄積が必要。
すでに知っている分野の本や、負荷の低い新書・ビジネス書から練習すると効率が良い。
★ これから取り組むこと
・視線移動を安定させる
・視野を広げて、一度に処理できる範囲を増やす
・視読を身につける
・ブロック読みの範囲を広げる
・倍速トレーニングで処理速度の基準値を上げる
・読んだ内容を短時間で整理する練習を続ける
・毎日30分、専門書で練習する
・自分の処理速度の変化を記録する
・大学の授業に向けて、読解と理解の速度をさらに高める
みのりは、書き終えたノートを見つめながら、胸の奥に熱が広がるのを感じた。
(……これなら…… もっと速く読めるようになる…… 大学でも……ちゃんとやっていける……)
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