人体のメカニズム 細胞のコミュニケーション手段はこんなに沢山 細胞たちは、非常に多くの手段を用いて相互にコミュニケーションを取っている。従って、体の調子が良くないときは、何よりもまず細胞たちの声を聞くことを最優先しなければならない。或いは「リスクとベネフィット」という西洋医学でよく使われる考え方は禁物なのであり、全身の全ての細胞が心地良いと感じる環境を作ることによってはじめて、特定臓器に生じた病気も軽快に向かうことになるわけである。 2025.10.21 人体のメカニズム
人体のメカニズム 細胞は暴行を受けたことを近隣の細胞に知らせる 最も驚くべき細胞の能力は、自らが放射線を浴びなくても、近隣の細胞が浴びれば、自らも染色体異常、DNA損傷、突然変異などを誘発することである。即ち、襲ってくるかもしれない苦境を乗り越えるために、今以上の能力発揮を期待して変身を試みるのである。もちろん、その変身は、人間が「がん細胞」と呼ぶレベルにまでエスカレートすることもある。 2025.10.17 2025.10.18 人体のメカニズム
人体のメカニズム 頭部にて検出できるバイオフォトンは脳活動に応じて変化する 脳内で放出されたバイオフォトンは、頭の外から計測することが可能である。そのバイオフォトンの強度は、体の活動状態によって変動する。脳内から頭の外までは種々の膜や頭蓋骨や頭皮があるが、バイオフォトンはそれらを透過して頭の外にまで達することになる。逆に、頭に当たった光は、脳に到達するまでに減衰してバイオフォトンのレベルの弱い光になり、ニューロンの活動に影響を与える可能性は大いにある。 2025.10.01 2025.10.02 人体のメカニズム熱-光-電場-磁場
人体のメカニズム 細胞はバイオフォトンをも使ってコミュニケーションを取っている ヒトを含めた生物の体からは、その生物が生きている限りは、常に微弱な光が放射されている。肉眼で見えるほどの強度の光は〝波〟としての性質が強いが、微弱な光、特に光電子増倍管という特殊な装置でしか検出できない光は〝粒子〟の性質が強くなり、それは〝光子(フォトン;photon)〟として検出される。そして、生物から放射される光子は〝バイオフォトン(biophoton)〟と呼ばれている。 2025.09.29 2025.09.30 人体のメカニズム熱-光-電場-磁場
人体のメカニズム 体内で必要な水素(H2)は食物繊維から腸内細菌が作ってくれる 体内における水素の供給源は、腸内細菌である。平均的には、腸内細菌の約7割が水素を産生を可能にするヒドロゲナーゼという酵素を持っている。主な細菌は、フィルミクテス門に属するブラウティア属や、バクテロイデス門のバクテロイデス属であり、それらは嫌気性細菌である。これらの細菌を増やすには、大腸まで未分解のまま届く難消化性の食物繊維を食べる必要がある。 2025.09.08 2025.09.09 人体のメカニズム栄養-栄養素腸内細菌
人体のメカニズム 食事時の飲水→胃内容物の希釈→食物アレルギー そもそも、餌場と水飲み場は離れていることが多い。従って、食べているときには飲水しないことが、陸上動物における消化器官の動作の前提になっている。ところが現代の日本人の何割かは、動物界の常識を覆し、食卓に食べ物と水の両方を置き、それらを同時に胃袋に入れてしまうという、動物の長い歴史において禁断とされていた行為を平気でするようになってしまった。 2025.09.05 人体のメカニズム疾患-予防医学子育て
人体のメカニズム 炭酸水(二酸化炭素水溶液)の効果は? 二酸化炭素水溶液(即ち「炭酸水」)の生理的効果は、経皮的な投与では皮膚血流量の増加が見られるが、経口的な投与では影響は殆ど無い。もし、体内の二酸化炭素濃度を少し高めたいという希望があるのなら、息を少し止めるだけで目標を達成することが可能になう。 2025.09.01 2025.09.02 人体のメカニズム
人体のメカニズム 体液のpHを一定に保つために尿のpHが変化する どのようなものを飲食しても、普通に運動しても、体液(血液、リンパ液、体腔液)のpHは、狭い範囲内に調節・維持される。体液のpHを変動させないために最も頑張っているのは腎臓である。体液のpHが僅かに下がり始めると、腎臓は血液中に在る酸性の物質を拾い上げ、それを尿として排泄する。ただ、問題があるとすれば、大きく酸性側に傾いた(pHの低い)尿を通すことになる腎-尿路系へのダメージである。 2025.08.30 2025.08.31 人体のメカニズム
人体のメカニズム 重曹水を口から放り込むとどんなことになるのか 重曹水を飲むと、胃内のpHが思ったように下がらないため、胃の壁細胞はプロトンポンプをフル稼働させ、プロトンの放出量を増やさなければならなくなる。その場合、重曹水が何かの役に立つのかと言えば、胃が頑張って放出したプロトンによって直ぐに二酸化炭素と水に変えられてしまうため、何の役にも立たない。 2025.08.28 2025.08.30 人体のメカニズム
人体のメカニズム 600mLを飲んだ時に胃からの排出速度が最も速くなる 胃は、〝一時貯蔵〟の役割も担っている臓器である。口から飲むタイミングを「こまめ」にしなくても、胃の出口である幽門が、一度に沢山飲んだ水を「こまめ」に小腸に送ってくれる。だからこそ理想は、1日に数回、一度に350~500mL程度を飲むのが良い。 2025.08.26 人体のメカニズム
生命-進化 ヒトは腐った肉をも食べる能力を秘めている ヒトの胃液が強酸であることを当たり前のように思っているかも知れないが、決して当たり前ではない。ヒトは昔、動物の肉を大いに食べてきたが、冷蔵庫が無いため短時間で腐敗が進んだ。そこで、腐肉食動物のハイエナのように、胃の内部を強酸に保つ能力を獲得することによって、腐敗した肉をも食べられるように進化した。 2025.08.20 2025.09.17 生命-進化人体のメカニズム
人体のメカニズム 乳糖不耐症?「症」とはいったい何事だ!! 「症」は、病気の性質や状態を指す語である。しかし、乳糖を分解できないのは病気ではない。逆に、離乳期を過ぎたのに乳糖を分解できることのほうが、病気なのである。成人になっても問題無く牛乳が飲める場合、それは遺伝子変異の結果であり、ラクターゼ活性持続症と呼ばれる。(「症」の文字を使いたくない場合はラクターゼ持続性と呼ばれる) 2025.08.18 2025.08.19 人体のメカニズム栄養-栄養素
人体のメカニズム 食べてすぐ寝ても牛にはならない ~胃食道逆流症の真実~ 日常的に和食を食べている人が「胸焼けがする」という例は殆ど無い。下部食道括約筋の弛緩は、特に消化管ホルモンのコレシストキニンによって促される。コレシストキニンの分泌は、ペプチド、アミノ酸、脂肪酸、アルコールによって促される(高タンパク質+高脂質+アルコールの組み合わせが最悪となる)。 2025.08.16 2025.08.17 人体のメカニズム
人体のメカニズム 物を飲み込む時には顎を引くのが基本 遥か昔から、物を食べたり飲み込んだりする場合、頭部(頸部)は、やや前屈(うつむき加減)であるのが普通であった。そのため、やや前屈である場合に最も飲み込み易い喉の構造になった。逆に、深呼吸するときのように頸部を後屈すると、気道の方が広く確保されることになった。それは即ち、飲み込んだものが気道のほうへと誤嚥されやすくなることを意味する。 2025.08.14 2025.08.15 人体のメカニズム
人体のメカニズム 飲んだ水は重力に逆らってでも胃に向かう 食道の蠕動運動は、基本的には食道壁に埋め込まれた内在神経によってコントロールされている。そのため、食道自体が脳を持っているイメージである。もし、食道が単なる肉のホースであれば、キリンは水を飲むことが出来ない。食道は、それ自体が高度な神経系を持った、超高性能な自律器官なのである。 2025.08.12 人体のメカニズム
人体のメカニズム ヒトの細胞の安全温度は42℃までである 80~90℃のお茶やコーヒーを飲むと、舌や、口腔内・咽頭・食道の表面を覆っている粘膜の上皮細胞は瞬時に死滅する。その結果、粘膜による防御機能が損なわれ、ウイルスや細菌に感染しやすくなる。また、化学物質やアレルゲンが侵入しやすくなる。更には、舌がん、咽頭がん、食道がんのリスクが高まる。 2025.08.06 人体のメカニズム熱-光-電場-磁場疾患-予防医学
人体のメカニズム 不足の可能性があるのは酵素ではなく補因子のほうです!! 補因子の多くはビタミンであったりミネラル(金属イオン)であったりする。それは即ち、多くの人が日常的に不足させている栄養素である。従って、「酵素が不足している」のではなく、酵素が働くために必要な「補因子が不足している」のである。だからこそ、酵素を補おうとするのではなく、ビタミンやミネラルを補給すれば良いのである。 2025.08.04 2025.08.05 人体のメカニズム