ヒトの免疫システムを、構造・機能・進化の視点から総覧します。感染症や予防医学との接点も含め、生命の防衛機構を深く理解するためのカテゴリです。
免疫 ヒト免疫システム総覧(2026年版)
『ヒト免疫システム総覧(2026年版)』を公開しました。これは、免疫細胞の役割・攻撃方法・がん免疫回避までを一枚にまとめた保存版のPDFです。最新の知見をもとに整理した2026年版となります。
がん-癌 いまだに使用頻度の高い免疫チェックポイント阻害薬の真実
ニボルマブ(商品名:オプジーボ)を投与された患者は、一般的な抗がん剤を投与された患者よりも長生きできない。また、ニボルマブを投与された患者は、一般的な抗がん剤を投与された患者よりも、病状の進行が速い。日本では、不都合なデータはいつも隠蔽される。
免疫 指定難病のIgA腎症も腸内細菌叢が大きく関わっている
IgA腎症とは、腎臓の糸球体に免疫グロブリンA(IgA)が沈着して炎症を起こす慢性糸球体腎炎である。口蓋扁桃で異常なIgAが増産されることが引き金になると考えられており、治療のために口蓋扁桃の摘出が行われる。併せて、ステロイドパルス療法が行われる。しかし、腸内細菌叢が大きく関係しているという事実が明らかにされつつある。
抗老化-アンチエイジング 高齢者の脳内にNK細胞が増えて認知機能を低下させる
免疫細胞は諸刃の剣であり、それはNK細胞も然りである。例えば、記憶を担う海馬の入り口である歯状回に集積したNK細胞が神経芽細胞を阻み、記憶力の低下がもたらされる。結局、数が増えれば良いというものではなく、一部の組織に集積することもあり、血液中の存在量を調べてもあまり意味はない。
感染症 ワクチン注射後は免疫細胞が腕に集合する
ワクチンなどの異物が腕の皮下や筋肉に注入されると、それを処理するために多くの白血球(リンパ球や顆粒球)が注射部位や近隣のリンパ節に集まってくる。その結果、白血球は本来の仕事に対する力が割かれ、全身的な防御力(免疫力)が一時的に低下する。
免疫 腸の調子が悪いと粘膜免疫の力が落ちる
鼻や口から侵入した病原体は、侵入部位粘膜の免疫担当細胞や、腸管のパイエル板に存在する免疫担当細胞を刺激する。その際、特定の腸内微生物が存在していることによってM細胞の活動が活発になり、樹状細胞を経てB細胞が活性化されやすくなる。その結果、B細胞は速やかにIgA産生形質細胞へと変化し、全身の各粘膜組織まで移動し、そこで分泌型IgAを産生する。
疾患-予防医学 〝免疫力〟って何? 高めればよい?
〝免疫力を高める〟とは、NK細胞の数と能力を増強することである。NK細胞が増える最大の条件は、アグレッシブな生活を送ることである。即ち、楽しみながら、積極的に、精力的に、意欲的に、果敢に、攻めながら生きることである。その他には、よく笑う、理想的な食事をする、適度に日光を浴びる、フィトンチッドを吸い込む、自然界の音を浴びる、規則正しい生活をする、老化を避けることなどである。
健康-医薬品 ワクチンを沢山打つほど他の病気に罹りやすくなる
ワクチンで、たとえ目的とする感染症を防げたとしても、他の疾患を増やしてしまうことになる。ワクチンの種類によって原因は様々であるが、ワクチン中の特定成分が原因であるよりも、多種類のワクチン製剤が数年間にわたって多数打たれることによる相乗作用のほうが大きいと考えられる。
疾患-予防医学 アレルギーや自己免疫疾患に対する着眼点
現代において増加したアレルギーや自己免疫疾患の原因を理解するための着目ポイントを示した。また、免疫系全体の仕組みを確認するためにも図を見てもらいたい。
免疫 花粉症を抑えるのも酪酸産生菌
花粉症を必要以上に激化させているのはヘルパーT細胞のうちのTh2の増加とTh1の減少である。その原因となっているのが、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する腸内細菌の減少である。アレルギー疾患を防ぐためには特に酪酸産生菌を増やすことが重要になる。
免疫 腸内細菌は登録制になっているため最初が肝心
腸内細菌は大腸内に圧倒的に多く生息しており、大腸内では何割かが粘膜表層に在る粘液中に存在している。この粘膜中に居る細菌が常在細菌であり、免疫系によって登録・管理されている。その他の細菌は粘液中には潜り込めないように、IgAなどが防御に当たっている。
感染症 気道から感染するのに血中にワクチン入れてどうするつもり?
気道粘膜から感染する病原体を防ぐためには、気道粘膜における防御力を高める必要がある。その場合、筋肉注射などによって血中に入れるワクチンは、感染を防ぐ手段にはならない。