疾患-予防医学のカテゴリー

環境問題

マイクロプラスチックやナノプラスチックの脅威

食べ物にも、空気中にも、化粧品にも、どこにでも高濃度に存在するようになった微粒子のマイクロプラスチックやナノプラスチックは、複数の経路にて血中に入り、各組織に到達し、様々な健康被害を巻き起こしている。
疾患-予防医学

リンの過剰摂取も生活習慣病の大きな原因である

リンは人体にとって必須元素であるが、食品売り場にて売られている大抵の飲食物には、必ずと言ってよいほどリン酸塩の食品添加物が加えられている。それを普通に食するだけでリンの過剰摂取となり、骨密度の低下や骨粗しょう症、軟組織における異所石灰化、動脈硬化および心血管疾患、腎機能低下や腎不全などを患うことになる。
疾患-予防医学

油物はリノール酸過多によって病気を作る

揚げ物に使われる業務用油には幾つかの種類があるが、平均的には数十パーセントの割合でリノール酸が含まれている。それに対してα-リノレン酸は殆ど含まれていない。揚げ物を多く食べるほど、アレルギー、過剰な炎症、炎症の慢性化、老化の促進、各種の生活習慣病を患いやすくなる。
人体のメカニズム

その脂がカイロミクロンになって毛細血管の血流を邪魔する

摂取した脂は、最終的にはリポタンパク質の膜に被われたカイロミクロンとなってリンパ管経由で左鎖骨下静脈に注ぎ込まれる。カイロミクロンが全身の毛細血管に到達したとき、その数が多いと赤血球の流れや種々の物質交換に支障を来すようになる。
脳-能力

ガンマ波を自分で出せないときは外部から与えるのも有効

体外からガンマ波に相当する周波数(特に40Hz)の刺激(光、音、振動など)を与えてやると、ニューロン発火の同期が促され、情報処理能力が高まると共に、アストロサイトの活動が活発になって脳内の掃除が進み、ミクログリアの活動も活発になって異物の処理も進むことになる。
栄養-栄養素

亜鉛を摂取したつもりでも現場まで届いていない

摂取した亜鉛が吸収されて血中に入ったとしても、それが細胞内に入るためには細胞膜上に存在している亜鉛トランスポーターが働かなければ目的が達せられない。亜鉛トランスポーターの働きはケルセチンやEGCGなどのファイトケミカルによって促進されるため、亜鉛含有量の多い肉を食べても亜鉛の細胞内濃度は高まらない。
疾患-予防医学

脂は体内で作るものであって食べるものではない

飽和脂肪酸の中でも、霜降り牛肉などの脂肪組織に多く含まれているパルミチン酸やステアリン酸は、子宮内膜症の大きなリスク要因である。子宮内膜症は月経痛などの痛みの大きな原因であり、不妊症の原因の半数以上を占め、やがては卵巣がんや子宮がんへと進行することがある。
栄養-栄養素

冷えた玄米ご飯のメリットは絶大である

ご飯に含まれるデンプンは、冷えると難消化性デンプン、即ちレジスタントスターチとなって、そのまま大腸まで届くようになり、有用な腸内細菌のエサとなる。冷えた玄米ご飯の場合は、米の果皮や種皮の食物繊維が加わるため、相乗効果が発揮される。
疾患-予防医学

健康体を作るのは莫大な種類の土壌細菌たちである

良質かつ莫大な種類の細菌が居るのは、生物多様性の高い森林の土壌中である。子どもの頃に森林の土壌細菌を取り込むと、それが腸内細菌として登録され、定着し、その後は食べた植物質を餌として繫栄し、健全な心身を作ってくれる。
人体のメカニズム

アレルギーや自己免疫疾患に対する着眼点

現代において増加したアレルギーや自己免疫疾患の原因を理解するための着目ポイントを示した。また、免疫系全体の仕組みを確認するためにも図を見てもらいたい。
疾患-予防医学

花粉症を抑えるのも酪酸産生菌

花粉症を必要以上に激化させているのはヘルパーT細胞のうちのTh2の増加とTh1の減少である。その原因となっているのが、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する腸内細菌の減少である。アレルギー疾患を防ぐためには特に酪酸産生菌を増やすことが重要になる。
天然物質-植物成分

海外で注目を浴びる緑茶の圧倒的な抗ウイルス作用

緑茶に多く含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)は、緑茶を飲んだ時に気道粘膜にも高濃度に配備され、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなどの感染を強く阻止すると共に、ヒトパピローマウイルス、C型肝炎ウイルスなどの他のウイルスに対しても、その増殖を強く抑制する。
熱-光-電場-磁場

ビタミンDを皮膚で作らせるには波長の短いUVが必須である

皮膚でビタミンDを生合成させるために必要な紫外線の波長は270~290nmであり、これはUV-BからUV-Cに属する短い波長の紫外線であるため大気の層で吸収されやすく、太陽高度が低くなる冬場や正午から離れた時間帯ではビタミンDの生合成は出来なくなる。
疾患-予防医学

片頭痛の根本的解決法はこれである<後編>

片頭痛が起こらない体に変えるためには、もちろん対症療法では解決に至らない。問題は、一般的な刺激に対して過敏かつ過剰に反応する脳・神経系を改善する必要があるが、その過敏かつ過剰な反応は腸内細菌叢の貧弱化が原因であるため、それを改善することが必須である。
疾患-予防医学

片頭痛の発症メカニズムと対策<前編>

片頭痛が起こる原因、脳内で次々と連鎖的に起こっていく各種現象の経過、そして、根本的原因の解消方法について述べる。
生命-進化

背骨は水中を泳ぐことを前提として設計された

私たちの背骨は、水中において体を横方向にくねらせて泳ぐことを前提として設計されたものである。そのため、上下方向(前後方向)の屈伸、体を捻る運動、直立二足歩行による垂直方向の荷重は、想定外の出来事である。